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令和4年度オンライン資格確認等システムの基盤を活用した電子処方箋に関するモデル事業一式中間報告書(令和5年4月5日掲載) (30 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/001084255.pdf
出典情報 令和4年度オンライン資格確認等システムの基盤を活用した電子処方箋に関するモデル事業一式中間報告書(令和5年4月5日掲載)(4/5)《厚生労働省》
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2.ヒアリング調査結果
ヒアリング調査は訪問や電話、メール連絡、Google Forms 等を用いて随時実施した。

1)運用準備時のヒアリング結果


準備内容の難しさ
準備内容については、必要作業を手引きや手順書を参照しながら進めることでスムーズに導

入できたという意見が多く見られた。

〈実際の意見〉


導入に伴いベンダがしっかりとテスト調整をしていただいていたため、必要な機器を準備
して導入自体は滞りなく進んだ。



ポータルサイトなどの申請など必要作業があるため、導入に向けて既存の手順書の確認や
社内の手順書の作成によって問題なく進めることが可能。



電子処方箋の準備は厚生労働省が作成した「電子処方箋導入に向けた準備作業の手引き」
により進めた。大まかには①HPKI カード取得②ベンダのシステム改修③運用検討(マス
タも含む)であり、特につまずくこともなくスムーズに導入準備ができた。


体制上の工夫
体制上の工夫としては、院内及び薬局内にて担当者を設置し役割分担することで導入を進め

たという意見が聞かれた。また、情報共有のために地域の医師会や薬剤師会との連携を密に取
ることを意識していた施設もあった。
〈実際の意見〉


内容ごとに担当者を分け作業を分担した。



進行管理など受け側(薬局)との情報共有を心掛けた。



地域の薬剤師会と密に連携した。



薬剤師は全体統括、近隣薬局との調整と用法マスタ等の整理、医師は電子処方箋導入の周
知、HPKI カードの発行勧奨と電子処方箋の診察業務の操作説明、看護師は診察室業務の
運用検討と調整、事務は受付業務調整、システム担当はベンダとシステム改修調整、進捗
管理といったように事務だけでなく薬剤師、医師、看護師といった多職種で準備を進めた。


HPKI カードの準備について
モデル事業対象施設においては認証局と協力して特別なスキームを用意し、優先して発行し

てもらうよう働きかけた結果、効率化を図ることができた。一方で全国展開開始後の見通しと
しては、特に薬局で全薬剤師へのカードの交付には時間を要するのではないかという懸念の声
もある。
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