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資料1.緊急時の薬事承認の在り方. (12 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_22502.html
出典情報 厚生科学審議会 医薬品医療機器制度部会(令和3度第2回 12/3)《厚生労働省》
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新たな制度による迅速化事例のイメージ
○ 本制度(有効性を「推定」で承認可能とする。)の効果は、個々の医薬品等の性質等に応じて
異なる。想定される典型的な事例としては、以下のとおり。
<海外で開発されたワクチン>
ケース
・海外で大規模治験(第Ⅲ相)
を実施
・国内治験が未実施

現行(確認)

新たな制度(推定)

×



・人種差・地域差等がないことの確
認のために国内治験が必要

・顕著な有効性があり、人種差・地域差の懸念があっても高いベネ
フィットがあると推定できる場合、承認可能。
例:日本以外の複数の国、人種において著しい有効性が確認され、日本
人での有効性について特段の懸念材料がない場合に、承認の判断を行う
ことができる可能性。
例:抗体価が著しく上昇すること等が確認でき、それまでの限られた知見で
はあるが、その水準の抗体価であれば、発症予防効果が期待できる場合
に、承認の判断を行うことができる可能性。

※米国の緊急使用許可制度(EUA)でも、大規模な治験(Ⅲ相)を実施
※ファイザー社の新型コロナワクチンについて、海外データのみで評価を行った場合、承認の時期は2ヶ月程度早くなった可能性。

<国内で開発された治療薬>
ケース
・比較的小規模な治験(第Ⅰ相+
第Ⅱ相)で一定の有効性が期待
される結果
・大規模な検証試験(第Ⅲ相)は
未実施

現行(確認)

新たな制度(推定)

×



・第Ⅱ相までで一定の有効性が期待
される結果が出ているが、大規模
な試験での有効性を確認する必要
があることから、承認判断には第
Ⅲ相が必要

・第Ⅱ相までで一定の有効性があり、ベネフィットがあると推定でき
る場合は、大規模な試験(第Ⅲ相)なしで承認の判断が可能

※条件付き承認制度では、第Ⅱ相治験までで十分な結果が得られ、有効性が確認されれば、第Ⅲ相治験を省略可能。
ただし、そのほかの承認時に必要なGMP調査等を省略できず、結果的に承認までに時間がかかる可能性が高い。 12