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資料2-3 重篤副作用疾患別対応マニュアル 抗がん剤による口内炎(案) (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00004.html
出典情報 重篤副作用総合対策検討会(第14回 9/15)《厚生労働省》
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1.口内炎とは?
そしゃく

口は、歯以外の部分が粘膜に覆われており、食べ物の咀嚼(噛
えんげ

み砕く)、消化、嚥下 (のみこみ)などの食事にかかわる働き、
味覚のように食欲にかかわる働き、会話にかかわる働きを持って
います。また唾液は口の中を湿らせて咀嚼を容易にし、味覚を助
け、食べ物をのみこみやすくし、口の中を清潔にする働きがあり
ます。口内炎ができると、これらのたくさんの働きが障害される
ことになります。
口内炎とは、口の中にあらわれる粘膜の炎症性病変をいいます。
抗がん剤によってできる口内炎は、抗がん剤が口の中の粘膜にも
作用して障害を起こすことがひとつの原因です。また、抗がん剤
による抵抗力の低下に基づく、口腔内の細菌感染などから生じる
こともあります。

2.早期発見と早期対応のポイント
医薬品を服用中に「口のなかの痛み・出血・熱いものや冷たい
ものがしみる」

「口の乾燥、口のなかが赤くなったり腫れる」、
「口
が動かしにくい」、「ものがのみ込みにくい」、「味がかわる」など
の異常に気づいたときや、不快な症状があるときは医師、歯科医
師または薬剤師に相談してください。抗がん剤の投与後、数日か
ら 10 日目ごろに口内炎が発生しやすくなります。
また、痛みにより食事・会話がしづらくなるため、症状の悪化
にともなって体力低下の身体的苦痛はもちろんのこと、イライラ
や不眠など精神的にも大きな苦痛をともなうことがあります。

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