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資料2-3 重篤副作用疾患別対応マニュアル 抗がん剤による口内炎(案) (18 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00004.html
出典情報 重篤副作用総合対策検討会(第14回 9/15)《厚生労働省》
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抗がん剤治療により、DNA 損傷や活性酸素の産生が生じ、口腔粘膜上皮では
炎症性メディエーター(PGE2)が産生され、細胞死を誘導することで口内炎が
発症する。半夏瀉心湯の構成生薬である乾姜や黄芩は PGE2 の産生抑制と口腔
内細菌の抑制作用を示し、口内炎を改善することが示唆されている。
診断基準別の治療方法を表5に示す。
表5
Grade 0~1
Grade 1~2
Grade 3~4

診断基準別治療方法

含嗽
含嗽+保湿剤、粘膜保護剤(エピシル®)、冷却法、低出力
レーザー、漢方薬
含嗽+保湿剤、粘膜保護剤(エピシル®)、局所麻酔薬、冷
却法、鎮痛薬、漢方薬

7.栄養状態の改善、食事の工夫
食事の工夫で痛みを和らげることが可能である。
(薄味、室温程度で冷ましたもの、ミキサー食、軟食、とろみのある食事、
流動食、経管栄養剤。酸味(果物など)・香辛料などは控える)
栄養を十分摂取することが、口内炎の改善に寄与するため、経口摂取が困
難な場合は経管栄養、経静脈栄養にて補う。それでも十分な栄養摂取が困難
な場合は中心静脈栄養へ移行する場合もある。また、胃瘻が検討されること
もある。

8.典型症例
典型的な所見をグレードごとに示す。
Grade1
【症例 1】
50 歳代、女性。舌癌肺転移。

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