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資料2-2 薬局薬剤師の業務及び薬局の機能に関するワーキンググループ とりまとめ(案) ※反映版 (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26417.html
出典情報 薬剤師の養成及び資質向上に関する検討会 薬局薬剤師の業務及び薬局の機能に関するワーキンググループ(第7回 6/23)《厚生労働省》
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このため、厚生労働省は、これらの5疾病に係る薬局薬剤師の取組の
好事例(例えば、本ワーキンググループでは、糖尿病患者に対する薬局
薬剤師の食生活、運動習慣への説明等の介入事例が紹介された 17。)を収
集・分析するとともに、必要に応じて関連学会等とも連携しつつ、疾患
ごとに求められる薬局薬剤師の対応について、標準的な手引きの作成を
進めるべきとの意見があった。
○ なお、認知症については以下のような意見があった。
・薬局薬剤師が認知症の患者の状態、服薬状況、課題等を把握し、処方医
と薬剤の種類や服用回数等を協議することは、患者の服薬状況等の改
善のみならず、他職種の負担軽減に繋がる。
・認知症の早期発見の観点から、薬剤師が服薬指導時に認知症の疑いが
ある患者に気づいた場合、受診を促すなど適切に対応することが重要
である。

③薬剤レビュー
○ いわゆる薬剤レビュー 18は、患者にとって必要な医薬品を検討し、それ
らの有効性、安全性を最大限に高め、患者の健康状態を改善することに
繋がる 19。
○ このような体系的かつ詳細な薬剤レビューの実施は、患者の医薬品使
用の安全性を一層高めるとともに、薬剤師の専門性を活かした対人業務
の質を向上させる。このため、薬剤レビューの推進に向けた方策を厚生
労働省及び日本薬剤師会が積極的に検討すべきとの意見があった。
○ このほか、以下のような意見があった。
・当該薬剤レビューを実施するには医療機関との情報共有必須であり、
医療機関との情報連携を推進する取り組みが必要である。
・当該薬剤レビューを薬学教育や薬剤師生涯研修に盛り込むことも検討
すべきである。
④リフィル指示された処方箋(リフィル処方箋)への対応
○ 令和4年度診療報酬改定において、症状が安定している患者について
医師と薬剤師による適切な連携の下、一定期間内に処方箋を反復利用で
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事前に教育プログラムを学んだ薬局薬剤師が、資料などを活用して 1 回 3 分程度の説明
や声がけをしたところ、6か月後には対照群と比較して HbA1c が 0.4%低下したとの報告が
ある(Hiroshi Okada et al. Effects of Lifestyle Intervention Performed by
Community Pharmacists on Glycemic Control in Patients with Type 2 Diabetes: The
Community Pharmacists Assist (Compass) Project, a Pragmatic Cluster Randomized
Trial. Pharmacology & Pharmacy, 7(3):124-132, 2016)。
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このとりまとめにおいて、患者固有の情報を収集し(ASK)、薬物治療に関連する問題を
分析及び特定し(ASSESS)、医師や患者等に情報を伝達する(ADVISE)、体系的なプロセス
を薬剤レビューと称する。
19
飯島裕也参考人提出資料(令和4年2月 14 日 第1回薬局薬剤師の業務及び薬局の機能
に関するワーキンググループ 資料3-2)

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