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資料1 経済財政運営と改革の基本方針2022(仮称)原案 (37 ページ)

公開元URL https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2022/0531/agenda.html
出典情報 経済財政諮問会議(令和4年第7回 5/31)《内閣府》
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第5章 当面の経済財政運営と令和5年度予算編成に向けた考え方
1.当面の経済財政運営について
現状、民需に力強さを欠く状況にある中、海外への所得流出を伴う物価高騰に直面して
いるほか、ロシアによるウクライナ侵略は、エネルギー等の安全保障をめぐる環境を一変
させた。こうした中にあって、経済財政運営においては、大胆な金融政策、機動的な財政
政策、民間投資を喚起する成長戦略のもと、適切な実行を図るとともに、構造変化を牽引
しつつ、
「成長と分配の好循環」を拡大していく必要がある。
このため、第1章で示したとおり、2段階のアプローチで万全の経済財政運営を行う。
当面は、
「コロナ克服・新時代開拓のための経済対策」を具体化する令和3年度補正予算
及び令和4年度予算を着実に執行するとともに、令和4年度予備費等を活用した「コロナ
禍における「原油価格・物価高騰等総合緊急対策」
」を迅速かつ着実に実行し、景気の下振
れリスクに対応し、消費や投資をはじめ民需中心の景気回復を着実に実現するべく、賃上
げや価格転嫁など「成長と分配の好循環」に向けた動きを確かなものとしていく。
その上で、本基本方針や新しい資本主義に向けたグランドデザインと実行計画を前に進
めるための総合的な方策を早急に具体化し、実行に移す。人への投資、デジタル、グリー
ンなど、社会課題の解決を経済成長のエンジンとする新しい資本主義を実現するため、官
民が連携し、計画的で大胆な重点投資を推進することで、供給力強化と持続的な成長に向
けた基盤を構築していく。
2.令和5年度予算編成に向けた考え方
① 前述の情勢認識を踏まえ、景気の下振れリスクにしっかり対応し、民需中心の景気回
復を着実に実現することで、成長と分配の好循環に向けた動きを確かなものとしていく。
② 令和5年度予算において、本方針及び骨太方針 2021 に基づき、経済・財政一体改革
を着実に推進する。
③ 新しい資本主義の実現に向け、
「人への投資」

「科学技術・イノベーションへの投資」

「スタートアップへの投資」

「GXへの投資」

「DXへの投資」の分野について、計画
的で大胆な重点投資を官民連携の下で推進する。
④ 政策の長期的方向性や予見可能性を高めるよう、事業の性質に応じた基金の活用、年
度を跨いだ予算執行が可能となる柔軟かつ適切な対応等により、単年度主義の弊害是正
に取り組む。また、歳出について、その中身をより結果につながる効果的なものとする
よう、コロナ禍での累次の補正予算の使い道や成果を見える化するとともに、EBPM
やPDCAの取組を推進し、効果的・効率的な支出(ワイズスペンディング)を徹底す
る。

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