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資料3 「がんの緩和ケアに係る部会」からの報告 (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25736.html
出典情報 がんとの共生のあり方に関する検討会(第6回 5/18)《厚生労働省》
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別紙1
がん診療に携わる全ての医療従事者の方にご理解いただきたい内容です
厚生労働省の関係検討会等で「がんと診断された時からの緩和ケア」を、
より医療現場で実践していただくための方策を検討し、この資料を作成しました。

診断時の緩和ケア
「がん対策基本法」に基づき、日本では、がんの診断時から全ての患者さん・ご家族に対して、緩和ケア
の提供を推進しています。
特にがんと診断を受ける「診断期」は、患者さんと家族にとって、今後の治療・生活に備える大事な時期
です。医療従事者は、治療と生活の両面を支えるために、痛みやつらさといった身体的問題を和らげること
に加え、精神心理的な問題、社会・経済的な問題についても確認し、積極的に情報を提供することを通して、

患者さん・ご家族が課題を整理し、今後に備えられるよう支援することが重要です。

診断時の緩和ケアを実践するポイント
診断に関わる全ての医療従事者が、
がん等の診断を受ける全ての患者さん・ご家族に対して、
以下の点を実践します。
●患者さん・ご家族にとって、がんの罹患という初めての経験であるという前提にたち、
不安など精神心理的な負担に配慮をする
▶病状を分かりやすく伝える
▶治療を受ける上での不安・心配なことについて医療従事者から尋ねる
▶痛みや懸念などを医療従事者に伝えてほしいと伝える
●患者さん・ご家族が今後の生活の見通しを立てられるように支援する

▶治療のオリエンテーションを行うなど、治療や生活のイメージがつけられるよう工夫する
▶社会的な関係(仕事や地域の交流など)を断たないよう伝える
●患者さん・ご家族が孤立しないよう、利用できる支援体制について積極的な情報提供を行う
▶相談窓口や相談支援センター、がんサロン、セカンドオピニオン制度などを説明する
▶医療従事者がメモ・メッセージ等を患者さん・ご家族に渡し、繰り返し確認できるようにする
●今後の治療に備え専門的な対応を要する課題がないかを確認し、支援に確実につなげる
▶相談窓口や相談支援センターの場所や利用方法を説明したメモ・パンフレットを渡す

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