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【参考資料3】麻しんの発生に関するリスクアセスメント(2026年第一版) (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_72452.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第103回 4/22)《厚生労働省》
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国立健康危機管理研究機構

国立感染症研究所. 麻しんの発生に関するリスクアセスメント(2026 年第一版)

渡航者本人の感染予防及び帰国後の国内での感染拡大防止のために、2 回の麻しん含有
ワクチン接種歴や麻しん罹患の有無を母子健康手帳などで確認し、過去に2回のワクチ
ン接種を実施した記録がない場合は、渡航前に麻しん含有ワクチンの接種を検討するこ
とが推奨される。特に国内において流行国からの輸入症例が相次いでいることから、該
当地域への渡航予定者には十分な注意が求められる。


医療機関や学校等での麻しん患者との接触による感染も確認されており、医療従事者な
ど麻しん患者と接する可能性が高い方や学校・保育施設等関係者は、2 回の麻しん含有
ワクチン接種歴を平時から確認することが重要である。



国内において、海外からの渡航者をはじめ不特定多数と接する機会が多い空港職員や公
共交通機関職員等についても、自らの 2 回の麻しん含有ワクチン接種歴を確認すること
が推奨される。



国内での重症者を含む麻しんの広範囲な感染拡大を防ぐには、2 回の麻しん含有ワクチ
ン接種率を 95%以上に維持し、麻しんに対する抗体保有割合を十分に高い水準に保つこ
とが必要である。なお、昨今の麻しん含有ワクチンの供給状況を踏まえ、令和 6 年度の
定期接種対象期間内に接種を受けられなかった者に対して、予防接種法施行規則第2条
の9第4号「災害、令第3条第2項に規定する特定疾病に係るワクチンの大幅な供給不
足その他これに類する事由」に該当するものとして接種対象期間を延長し、当該事由が
解消した日から2年間(最大で令和 9 年 3 月 31 日まで)、接種対象期間を超えて接種を
行うことが可能となり 40)、ワクチンの偏在等でやむを得ず定期接種が受けられなかった
者がいる地域においても、定期接種が受けやすくなっている。



30 代後半から 40 代を中心とした世代は定期接種としての接種機会が1回のみである 39)。
また、10-20 代など 2 回の定期接種対象者であっても接種未完了者が一定数存在する。
そのため、母子健康手帳等の記録に基づく 2 回の麻しん含有ワクチン接種歴が明らかで
なく、特に海外渡航を計画している場合は、渡航外来において麻しん含有ワクチンの接
種を検討することが重要である。



国内で麻しんが発生した際に感染拡大を効果的に抑制するため、医療機関においては、
麻しんを疑った際の対応のリーフレット 41)を活用し、麻しんに合致する症状を呈する
患者が受診した場合の海外渡航歴の確認や、麻しんが疑われた場合には、臨床診断を行
った時点で臨床診断例として届出を行うとともに、適切な検査(血清 IgM 抗体検査等血
清学的検査および地方衛生研究所でのウイルス遺伝子検査等の提出)を行うことが重要
である。また、公衆衛生機関においては、迅速な接触者調査を行うとともに、感染源調
査の重要性についても強調されるべきである。行政や医療機関、医師会等関係者間で迅
速な情報共有を行いながら対応することが重要である。「麻しん及び風しんの定期接種
対象者に対する積極的な接種勧奨 並びに麻しん及び風しんの任意接種に関する案内等
について (依頼)」
(令和 8 年 3 月 31 日付け厚生労働省健康・生活衛生局感染症対策部
感染症対策課・予防接種課事務連絡)に基づき、公衆衛生機関においては、定期接種対
象者に対して確実に予防接種が行われるよう、未接種者への勧奨等が必要である 42)。
©Japan Institute for Health Security, Tokyo, Japan, 2026
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