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【参考資料3】麻しんの発生に関するリスクアセスメント(2026年第一版) (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_72452.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第103回 4/22)《厚生労働省》
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国立健康危機管理研究機構

国立感染症研究所. 麻しんの発生に関するリスクアセスメント(2026 年第一版)

19)の世界的な流行(パンデミック)に伴う国内外における人の往来制限の影響等から、年
間届出数は 6~10 例と大きく減少したが、COVID-19 対策が緩和 8)された 2023 年以降は増
加傾向がみられ、2023 年は 28 例、2024 年は 45 例、2025 年は 265 例(2026 年 3 月 18 日
時点暫定値)9)であった。2026 年は第 11 週(3 月 19 日時点)に 32 例の報告があり、累積
はすでに 2025 年同時期(第 11 週)10)の 4.3 倍の 139 例となり、急増している(図 1)。
2022 年以降、国外における麻しん報告数は年々増加しており、また 2024 年以降訪日外客
数は COVID-19 流行前を上回り、日本からの海外渡航者は COVID-19 対策緩和以降増加し
ている 11)。2023 年以降の国内発生は、海外輸入例を発端とした二次感染例が中心であり国
内の航空機や新幹線などの公共交通機関内での感染が確認された症例も確認され、特に 2025
年ではベトナムからの輸入症例が多かった 12)。2026 年第 1 週以降の麻しんの報告は、イン
ドネシアなど近年麻しんが流行している国への海外渡航者による輸入症例以外に、国内感染
例の増加が認められている。
このような状況から、2026 年 3 月 19 日時点の感染症発生動向調査や近年の感染症流行
予測調査、病原微生物検出情報等の結果、また最近の海外の状況を踏まえて国内における麻
しんの発生や感染拡大の可能性についてリスクアセスメントを更新した。


2026 年の国内の発生状況(2026 年 3 月 19 日時点)
2026 年第 1 週から第 11 週(3 月 9 日~3 月 15 日)までに感染症発生動向調査に届け出ら

れた麻しん症例の累積は 139 例で、特に第 5 週以降に届出数が増加し、直近の第 11 週のみ
で 32 例の届出が確認された 9)。関東・中部・関西地域を中心とした全国各地(20 都道府県)
から届出があった。また、届出時点で少なくとも 18 例(13%)が入院を要していたことが確
認された。
推定感染地域は国内が最も多く 63%(88 例)
、国外は 22%(30 例)であり、国内・国外不
明は 15%(21 例)であった。国内感染例に関しては、国内での 2 次感染例や医療機関・家庭
内・学校等での二次感染を含む感染拡大 13)や、飲食店従業員や高等学校における集団発生事
例も報告された 14)15)。2 例以上の検査確定例を含むクラスターを集団発生と定義した場合に、
医療機関・家庭内・学校・施設での感染事例はそれぞれ 7 件、7 件、3 件、4 件報告された。
かつて 2018 年および 2019 年に確認された 50 例以上の大規模な集団発生 5)7)は確認されて
いないものの、学校における集団発生は 2017 年 16)以来9年ぶりの確認であった。国内感染
例の 53%(47 例)は感染源不明であるが、自治体による積極的疫学調査により、発端者が感
染可能期間中に通勤・通学を含めた日常的な公共交通機関の利用 17)18)や、旅行や出張など
による国内の広範囲にわたる移動が確認された症例 19)20)も複数認められた。これらに伴い、
症例や接触者を所管する保健所が複数に渡り、複数の自治体が関わる広域での対応を要する
事例も発生した。
また、国外感染例では、推定感染地域ではインドネシア(11 例)が最も多く、次いでニュ
ージーランド(7 例)、ニュージーランド/国内(3 例)、インド(3 例)
、インドネシア/シン
ガポール(1 例)、シンガポール(1 例)、フィリピン(1 例)、大韓民国(1 例)、ベトナム(1
©Japan Institute for Health Security, Tokyo, Japan, 2026
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