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資料4-1 感染症定期報告感染症別文献一覧表[235KB] (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_70725.html
出典情報 薬事審議会 医薬品等安全対策部会(令和7年度第4回 3/6)《厚生労働省》
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ID

27

感染症(PT)

出典

概要

米国の乳牛における高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)の出現は、重大なパンデミックを伴う前例のない
人獣共通感染症の出来事である。2025年6月の時点で、17州の1,070以上の酪農場が影響を受けており、
ヒトへのスピルオーバー症例が70例確認されている。ウイルスの乳腺向性及び乳汁中の高ウイルス量の
基盤となる機序は依然として解明されておらず、制御の取り組みを妨げていた。しかし中国におけるウシの
実験的研究で、H5N1乳腺感染が呼吸器感染後の全身播種ではなく、授乳中の「口から乳頭への」伝播を
介して起こることが実証された。本研究では従来の呼吸器感染モデルとは異なり、仔牛の口腔内での
H5N1ウイルスの複製が吸乳行動中の乳腺への直接伝播を促進することが示された。系統的な実験的ア
プローチにより、酪農作業の1~50%で観察される交差授乳行動において、口腔のウイルス排出が直接的
粘膜接触を介して乳房への侵入を可能にすることが明らかになった。比較曝露研究では、乳汁及び乳房
組織からウイルスが検出されたのは経口感染した仔牛に接触した個体だけで、口腔複製が乳房伝播の重
Emerg Microbes Infect.
鳥インフルエンザ
要な決定因子であることが立証された。このメカニズムは、乳牛におけるこのアウトブレイクを従来の呼吸
14(2025)2547736
器インフルエンザパターンと区別する独特の疫学的特徴を説明する。ウシの口腔、乳腺、乳頭組織は、鳥
類型(α2、3-結合型)とヒト型(α2、6-結合型)両方のシアル酸受容体を発現する。この二重受容体発現
は、汚染された飼料や水を介したH5N1ウイルス感染を促進する一方で、ウイルスの進化及びパンデミック
の可能性に重大な影響を及ぼす。受容体の構成はフェレットモデルで観察されたものを反映しており、これ
は哺乳類の伝播性を高めるヒト型受容体結合能力の獲得を促進する可能性がある。分離株の分子的特
性評価では、哺乳類への適応に有利な選択的進化圧力を示すアミノ酸置換が明らかとなった。ウシの口腔
組織と乳腺組織における二重受容体発現を考慮すると、ヒト型受容体結合を増強する重要な置換には注
意を払う必要がある。本研究では交差授乳行動を介した口から乳頭へのH5N1感染経路が明らかとなっ
た。この経路に対して伝統的な感染個体の隔離は不十分であり、アウトブレイク時には授乳中の仔牛を泌
乳牛から隔離することが集団内の拡散を制限するための重要な介入となる。

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