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資料4-1 感染症定期報告感染症別文献一覧表[235KB] (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_70725.html
出典情報 薬事審議会 医薬品等安全対策部会(令和7年度第4回 3/6)《厚生労働省》
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ID

14

15

感染症(PT)

プリオン病

出典

Emerg Infect Dis.
31(2025)986-990

マイコバクテリア 結核. 100(2025)178感染
178

One Health.
21(2025)101191

概要

古典的牛海綿状脳症(C-BSE)の世界的な出現はヒトの変異型クロイツフェルト・ヤコブ病と関連しており、
他に2つの自然発生BSE変異型、L型(L-BSE)とH型が同定されている。C-BSEよりも病原性が強いL-BSE
は、ミンク、ウシ、ネズミキツネザルに経口感染するが、ヒトのプリオン感受性を調べるのに適したモデルで
あるカニクイザルへの感染性は不明である。本研究では2匹のカニクイザルにL-BSEプリオンを経口接種
し、75カ月後に安楽死させ剖検した。ウェスタンブロット(WB)と免疫組織化学(IHC)に加え蛋白質ミス
フォールディング環状増幅(PMCA)を用いて組織中の異常プリオンタンパク質(PrPSc)の存在を調べた。
PMCAはin vitroでプリオン複製を著しく促進する手法で、その産物はシードプリオン株の生化学的性質と感
染性を保持する。L-BSEプリオンを経口接種された2匹のサルは無症状で健康なままであった。C-BSEプリ
オンを経口接種したサルではWBとIHCによって様々な組織でPrPScが検出されるが、本研究ではいずれの
組織においても、WBとIHCではPrPScを検出できなかった。ヘマトキシリン・エオジン染色では脳切片に海
綿状変化を認めず、病理検査でも異常を認めなかった。しかし、PMCAでリンパ組織や神経組織からPrPSc
様プロテイナーゼK抵抗性プリオンタンパク質(PrPres)を増幅することに成功した。増幅されたプリオンは
多様なバンドパターンを示し、リンパ組織、神経組織にはC-BSE様プリオンが存在していた。この結果は、
L-BSEプリオンが種間伝播や接種経路に依存して生物物理学的及び生化学的特性を変化させ、C-BSEプ
リオンと類似の形質を獲得する可能性を示唆している。PMCA陽性試料に対するバイオアッセイを行わな
かったためPMCA結果と感染力価の関係は不明であったが、PrPres増幅に2回のPMCAが必要だったこと
を考慮すると、陽性組織のPrPSc濃度は極めて低くバイオアッセイでは検出できなかった可能性がある。本
研究の結果はL-BSEがサルにも経口感染する可能性を示唆する。しかし無症状の2匹のサルにおける潜
在的なプリオン病進行については推測の域を出ないため、より大きなサンプルサイズでより長期間にわた
る研究が必要である。

60代男性。Mycobacterium sp. 新菌種による第一例と考えられる症例を経験した。2週間続く微熱、咳嗽を
主訴にX年当院を受診。喀痰抗酸菌塗抹1+、M. intra-PCR陽性となり肺非結核性抗酸菌症と診断した。
CAM/RFP/EBによる治療を開始し、喀痰培養陰性化を確認しX+2年に終了した。X+3年、再度喀痰塗抹陽
性となった。コロニー性状は黄色に変化していた。X+4年、質量分析実施したところ同定不能であった。M.
intra-PCRは変わらず陽性を示した。完全長ゲノムを用いたAverage nucleotide identity解析では95%以上
となる近縁種は得られず新菌種と考えられた。X+8年現在も外来通院を続けており、胸部X線は徐々に悪
化傾向である。CAM/RFP/STFXでの治療を継続中であるが、排菌続いている。新菌種による難治性肺非
結核性抗酸菌症は経年的に緩徐進行する経過を呈した。

ヒトリーシュマニア症はサシチョウバエが媒介する細胞内寄生虫Leishmania 種によって引き起こされる人獣
共通感染症で、東地中海地域を含む世界90カ国以上で流行している。L. infantum の主な保有宿主はイヌ
と考えられてきたが、他の動物種でも確認されており、近年、さまざまな国でイノシシからLeishmania 種が
検出されている。家畜ではLeishmania 種の感染はウシ、ヒツジ、ヤギで観察されているが、家畜のブタにお
ける感染を報告した研究の数は非常に限られており、ブタが保有宿主として作用するのか、あるいは単に
偶発的な宿主であったのかは不明である。本研究では地中海地域の集約的農場で仔ブタにおけるL.
infantum 陽性率を分析し、感染に関連する可能性のある疫学的要因を研究した。2024年9月~2025年4月
に、バレンシア州(東スペイン、地中海地域)の13の集約的商業農場で48頭の仔ブタの血清試料と全血試
料を収集した。血清試料はELISAによる抗Leishmania 特異的IgG抗体検出に使用し、全血試料はPCRとL.
infantum DNA検出に使用した。各仔ブタの性別、雄の繁殖状態(去勢済み又は未去勢)、年齢区分(生後
0~6カ月、7~12カ月)、地理的位置、農場の種類(分娩から離乳の農場、仕上げ農場)が記録された。農
場は屋内にあり、ネズミやその他の害虫に対する抑制措置で保護されていたが、サシチョウバエに対する
抑制措置はなかった。どの仔ブタもL. infantum 感染と一致する臨床症状を示さず、すべて健康であるよう
に見えた。 抗Leishmania 種抗体陽性は1頭のみで血清陽性率は2.08%であったが、PCR法によるL.
infantum 陽性率は22.92%(11/48)であった。この結果は他の不顕性保有宿主における以前の報告と一致
しており、仔ブタが液性応答なしに寄生虫を保有している可能性を示している。本研究で調査した年齢、性
別、地理的位置、農場の種類等の疫学的要因はL. infantum 感染と関連しておらず、これは他の環境要因
又は生態学的要因が、ブタにおけるL. infantum の伝播に重要な役割を果たす可能性があることを示唆す
る。本研究では、リーシュマニア症流行地域の農場の仔ブタにおけるL. infantum の流行を初めて示した。
研究結果は、ブタがL. infantum の無症候性保有宿主又は偶発的宿主として機能する可能性を示してい
る。

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リーシュマニア症

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ProMED-mail
レンサ球菌感染
20250323.8723076

62歳の男性がレストランでブタのブラッドソーセージや生春巻き、生野菜等を食べたところ、2週間後に異常
な症状が現れた。患者は以前は健康であったが、高熱、腹痛、下痢の症状で入院し、抗生物質の使用及
び集中的な治療を行った。検査の結果、患者はStreptococcus suis による菌血症であることが確認され
た。患者は今も病院で経過観察中である。現時点で、家族や友人等一緒に食事をした人たちに症状は出
ていない。

ProMED-mail
20250416.8723697

ブタの腸を食べた49歳の男性が全身出血と顔面壊死を起こした。医師はレンサ球菌感染症で死亡の危険
性が高いと判断した。約1週間前、彼はブタの腸を食べた後、突然の摂氏40度の高熱、悪寒、激しい腹痛、
下痢に襲われた。低次施設で挿管し、血管内圧を維持した後、熱帯病中央病院の集中治療センターに緊
急搬送された。検査の結果、ブタから人に感染する危険な細菌であるレンサ球菌に感染していることが確
認された。医師は、ブタの腸を食べたことが原因かもしれないと判断した。患者が摂取した食物の起源は現
在のところ不明である。患者は抗生物質、蘇生、人工呼吸、血液濾過、血液製剤(血小板、新鮮血漿)の輸
血で集中的に治療された。しかし、病状は依然として深刻で、予後は悪く、死亡の危険性が高い。

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レンサ球菌感染

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