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【資料1-2】関係医学会・医会・業界見解 (2 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_70651.html |
| 出典情報 | 医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議(第35回 2/20)《厚生労働省》 |
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いて、咳喘息の診断フローは他の原因疾患の除外(医師による評価
が必須)で構成されています。患者、薬剤師ではこれらの疾患の除
外診断は不可能であり、咳喘息の効能・効果を持つ薬剤を患者が必
要性を判断する OTC として認めることは不適当と考えられます。
【適正使用の観点から】
(1)内服薬と異なり、吸入薬は吸入手技が適切でなければ十分な
治療効果が期待できません。特に、小児や高齢者では反復して指導
しなければ適切な手技の獲得が困難なことが少なくありません。
(2)喘息予防・管理ガイドラインにおける「気管支拡張薬の試
験的使用」とは、以下の条件下で行われる診断的治療です。
前提条件
・医師が十分な病歴聴取と身体診察を実施
・胸部 X 線などで重篤な疾患(肺癌、結核など)を除外
・咳の性状、持続期間、誘発因子を評価
・他の原因疾患の可能性を検討
・患者の背景(喫煙歴、職業歴、アレルギー歴)を考慮
試験的使用の実際
・医師の処方のもと一定期間(数週間程度)気管支拡張薬を使用
・効果判定を医師が実施:咳の頻度・強度の変化、QOL の改善
・効果が不十分な場合:診断の見直しと追加検査を検討
この一連のプロセスは、医師の医学的判断と継続的評価が不可欠
であり、患者の自己判断や薬剤師の判断では実施が不可能です。
【スイッチ化した際の社会への影響の観点から】
喘息治療薬については海外で発作治療薬(β2刺激薬単剤)を OTC
で購入できる国はありますが、OTC 購入が行われた場合、喘息患者
の疾患負荷が著しく増加し、健康被害に加えて学校の欠席や仕事の
欠勤など社会経済的な損失が生じることが報告されています。これ
は喘息において医療政策の慎重性と医療従事者の教育的介入の必
要性を示していると考えられます。現在でも、シムビコートなどの
吸入ステロイド薬を含有する製剤が OTC 化されている先例はありま
せん。喘息の本態である気道炎症を安全かつ効果的に制御する吸入
ステロイド薬を維持療法として継続していくためには、喘息の病態
と定期治療の意義を医師が患者に丁寧に説明する必要があります。
本剤の OTC 化は、結果として、国民の健康維持および医療費適正化
の観点からも不利益が大きいと考えられます。
2. その他
(1)患者が「咳が改善した」と評価することの課題
・プラセボ効果:咳の約 30-40%はプラセボでも改善します。
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が必須)で構成されています。患者、薬剤師ではこれらの疾患の除
外診断は不可能であり、咳喘息の効能・効果を持つ薬剤を患者が必
要性を判断する OTC として認めることは不適当と考えられます。
【適正使用の観点から】
(1)内服薬と異なり、吸入薬は吸入手技が適切でなければ十分な
治療効果が期待できません。特に、小児や高齢者では反復して指導
しなければ適切な手技の獲得が困難なことが少なくありません。
(2)喘息予防・管理ガイドラインにおける「気管支拡張薬の試
験的使用」とは、以下の条件下で行われる診断的治療です。
前提条件
・医師が十分な病歴聴取と身体診察を実施
・胸部 X 線などで重篤な疾患(肺癌、結核など)を除外
・咳の性状、持続期間、誘発因子を評価
・他の原因疾患の可能性を検討
・患者の背景(喫煙歴、職業歴、アレルギー歴)を考慮
試験的使用の実際
・医師の処方のもと一定期間(数週間程度)気管支拡張薬を使用
・効果判定を医師が実施:咳の頻度・強度の変化、QOL の改善
・効果が不十分な場合:診断の見直しと追加検査を検討
この一連のプロセスは、医師の医学的判断と継続的評価が不可欠
であり、患者の自己判断や薬剤師の判断では実施が不可能です。
【スイッチ化した際の社会への影響の観点から】
喘息治療薬については海外で発作治療薬(β2刺激薬単剤)を OTC
で購入できる国はありますが、OTC 購入が行われた場合、喘息患者
の疾患負荷が著しく増加し、健康被害に加えて学校の欠席や仕事の
欠勤など社会経済的な損失が生じることが報告されています。これ
は喘息において医療政策の慎重性と医療従事者の教育的介入の必
要性を示していると考えられます。現在でも、シムビコートなどの
吸入ステロイド薬を含有する製剤が OTC 化されている先例はありま
せん。喘息の本態である気道炎症を安全かつ効果的に制御する吸入
ステロイド薬を維持療法として継続していくためには、喘息の病態
と定期治療の意義を医師が患者に丁寧に説明する必要があります。
本剤の OTC 化は、結果として、国民の健康維持および医療費適正化
の観点からも不利益が大きいと考えられます。
2. その他
(1)患者が「咳が改善した」と評価することの課題
・プラセボ効果:咳の約 30-40%はプラセボでも改善します。
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