よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


ヒアリング資料18(書面) 全国医療的ケアライン (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_66997.html
出典情報 障害福祉サービス等報酬改定検討チーム(第50回 12/11)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

令和6年度障害福祉サービス等報酬改定後の状況に関する意見等(詳細版)
1 安全な日常生活を送る上での「見守り」を基礎とした3層支援整備
【意見・提案を行う背景、論拠】
医療的ケア児の受入れに取り組む障害福祉サービス事業所等は増えてきているものの、地域によって適切な資源が乏しい、また
は資源があっても身体状況・家族の事情等により利用が難しいケースはいまだに存在する。その結果、生活の基盤である家庭内の
日常生活において、依然として家族が大きな負担を担わざるを得ない状況が続いている。

【意見・提案の内容】
上記の課題を踏まえ、医療的ケア児者が安心・安全に在宅生活を送るためには、
医療的ケア判定スコアが一定以上の児者について、「見守り」を重要な支援として位置づけ、生活の3層構造(①自宅 ②移動時 ③
入院時)に応じたサービス提供を制度として明確化・メニュー化する必要がある。<参考資料1>

1)第1層:自宅での日常生活の安全
家族の負担が「日々の世話で精いっぱい」な状況(60.9%)から脱却し、「24時間ケアの保証」(81.3%が重要視)を実現のた
め、ヘルパーによる医療的ケア児に対するいつ医療的ケアが必要になるかわからない高度な「見守り」を基礎とした支援の整備
を希望します。医療的ケア判定スコア8点以上、かつ見守りスコア(高)が1項目以上ある場合、安全確保のため通常以上の高
度な見守りが必要と判断し、居宅介護の身体介護項目に「医療的ケア等安全見守り」を新設を希望。 <参考資料2>

2)第2層:成長発達に必要な療育や教育を受けるための移動の安全
通学支援制度が未整備の地域が存在することをふまえ、整備が進むまでの暫定措置として、移動支援・行動援護を通園・通
学・通所の送迎に利用できるように暫定支給を希望。 <参考資料3>

3)第3層:常に医療と関わりの中で生きていくという特徴を踏まえた、入院中の安全
入院時は日常以上に安全管理が難しく、家族にも大きな負担が集中する。医療的ケア判定スコア5点以上、かつ見守りスコア
(高)が1項目以上ある場合は、入院期間に限り、重度訪問介護の暫定利用を可能とし、普段から関わっている介助者がコミュ
ニケーション支援・安心確保として付き添えるよう希望。

【期待される結果】
医療的ケア児者の生活は、自宅・移動時・入院時のいずれにおいても「切れ目ない見守り」を必要とする。こうした特性をふまえ
た3層の見守り支援メニューを制度として位置付けることで、安心・安全な在宅生活が実現し、家族の過重負担の軽減につながる。
(視点1)見守りの保障は家族の休息のためではなく、本人と家族が生活リズムを保ち、教育・通所・就労・地域生活といった選
択肢を失わずに暮らし続けるための最低条件である。3層支援により在宅生活が安定すれば、短期入所・長期入所への依存が抑え
られ、結果として制度の費用対効果が高まり、家族の心身の負担軽減にも寄与する。(視点3)
4