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【資料4】AMR対策における抗菌薬分類の活用について(報告) (7 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64503.html |
| 出典情報 | 厚生科学審議会 感染症部会(第99回 10/21)《厚生労働省》 |
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日 本 の 診 療 の 実 態 に 即 し た AWa R e 分 類 に 基 づ く 効 果 的 な 評 価 及 び
活用方法(案)
第12回厚生科学審議会感染症部会
薬剤耐性(AMR)に関する小委員会
資料1
2025(令和7)年10月8日
結果のまとめ
⚫ ウイルス性上気道炎や急性下痢症に対する抗菌薬の使用状況を重点的にモニタリングする観点や、一部の抗菌薬について長期処方が
推奨される場合があることを踏まえ、経口抗菌薬の処方日数を14日未満と14日以上で分けて抗菌薬の使用量を見たところ、2019年
において、抗菌薬の使用量全体に対して14日以上の処方が約3割強を占めていた。抗菌薬の種類別に見たところ、 14日以上の処方
は特定の抗菌薬に多く見られた。
⚫ 14日以上の処方が行われる際に付けられている傷病名をレセプトデータから抽出したところ、一部の抗菌薬においては、治療ガイド
ライン等において14日以上の同薬の処方が推奨されている傷病名や、14日以上の同薬の処方が不適正とは言い切れない傷病名が、
一定の割合で含まれていることが確認された。
⚫ リファキシミンについては、処方日数に限らず、同薬の処方が適当と考えられる傷病名が大半の処方に含まれていた。
考慮すべき点
⚫ 14日以上の処方においても、医学的に不適正な使用が含まれる可能性は否定できない。
⚫ AWaRe分類に基づく集計・評価に当たって、レセプト上の特定の傷病名や、14日以上の処方を一律に集計・評価の対象から除外す
ることには、それぞれ次のような懸念が想定される。
➢ 特定の傷病名を一律に除外:傷病名の消し忘れ等により本来除くべきではない処方が誤って除かれたり、集計結果をコントロールする目的で
傷病名が恣意的に付けられたりする可能性がある。また、現行のJ-SIPHEのシステムでは傷病名や患者の年齢を収集しておらず、これらを収
集できるようシステムを改修するには一定の期間が必要である。
➢ 14日以上の処方を一律に除外:集計結果をコントロールする目的で、本来14日未満の処方で十分な場合もあえて14日以上の処方を行うと
いった、抗菌薬の不適正使用が誘導される可能性がある。
評価及び活用方法(案)
⚫ ウイルス性上気道炎や急性下痢症に対する抗菌薬の使用状況を重点的にモニタリングする観点から、また、各医療機関毎の抗菌薬適
正使用の状況を比較する観点から、J-SIPHEを用いたAWaRe分類に基づく集計・評価に当たっては、マクロライド系、フルオロキ
ノロン系、テトラサイクリン系、ST合剤については、処方日数が14日以上の処方を14日分とみなして集計することで、処方量全体
において14日以上の処方が占める割合を相対的に減少させ、14日未満の処方に重点を置いて集計・評価することとしてはどうか。
なお、リファキシミンについては処方日数にかかわらず集計・評価の対象外としてはどうか。
⚫ この手法によるAWaRe分類に基づく集計・評価に関して、暫定的な目標としては、2030年までにAccessに分類される抗菌薬の使用
比率を70%以上にすることを目指しつつ、今後のサーベイランス結果等を踏まえ、次期AMR対策アクションプランの策定に当たっ
て具体的な目標を検討してはどうか。
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活用方法(案)
第12回厚生科学審議会感染症部会
薬剤耐性(AMR)に関する小委員会
資料1
2025(令和7)年10月8日
結果のまとめ
⚫ ウイルス性上気道炎や急性下痢症に対する抗菌薬の使用状況を重点的にモニタリングする観点や、一部の抗菌薬について長期処方が
推奨される場合があることを踏まえ、経口抗菌薬の処方日数を14日未満と14日以上で分けて抗菌薬の使用量を見たところ、2019年
において、抗菌薬の使用量全体に対して14日以上の処方が約3割強を占めていた。抗菌薬の種類別に見たところ、 14日以上の処方
は特定の抗菌薬に多く見られた。
⚫ 14日以上の処方が行われる際に付けられている傷病名をレセプトデータから抽出したところ、一部の抗菌薬においては、治療ガイド
ライン等において14日以上の同薬の処方が推奨されている傷病名や、14日以上の同薬の処方が不適正とは言い切れない傷病名が、
一定の割合で含まれていることが確認された。
⚫ リファキシミンについては、処方日数に限らず、同薬の処方が適当と考えられる傷病名が大半の処方に含まれていた。
考慮すべき点
⚫ 14日以上の処方においても、医学的に不適正な使用が含まれる可能性は否定できない。
⚫ AWaRe分類に基づく集計・評価に当たって、レセプト上の特定の傷病名や、14日以上の処方を一律に集計・評価の対象から除外す
ることには、それぞれ次のような懸念が想定される。
➢ 特定の傷病名を一律に除外:傷病名の消し忘れ等により本来除くべきではない処方が誤って除かれたり、集計結果をコントロールする目的で
傷病名が恣意的に付けられたりする可能性がある。また、現行のJ-SIPHEのシステムでは傷病名や患者の年齢を収集しておらず、これらを収
集できるようシステムを改修するには一定の期間が必要である。
➢ 14日以上の処方を一律に除外:集計結果をコントロールする目的で、本来14日未満の処方で十分な場合もあえて14日以上の処方を行うと
いった、抗菌薬の不適正使用が誘導される可能性がある。
評価及び活用方法(案)
⚫ ウイルス性上気道炎や急性下痢症に対する抗菌薬の使用状況を重点的にモニタリングする観点から、また、各医療機関毎の抗菌薬適
正使用の状況を比較する観点から、J-SIPHEを用いたAWaRe分類に基づく集計・評価に当たっては、マクロライド系、フルオロキ
ノロン系、テトラサイクリン系、ST合剤については、処方日数が14日以上の処方を14日分とみなして集計することで、処方量全体
において14日以上の処方が占める割合を相対的に減少させ、14日未満の処方に重点を置いて集計・評価することとしてはどうか。
なお、リファキシミンについては処方日数にかかわらず集計・評価の対象外としてはどうか。
⚫ この手法によるAWaRe分類に基づく集計・評価に関して、暫定的な目標としては、2030年までにAccessに分類される抗菌薬の使用
比率を70%以上にすることを目指しつつ、今後のサーベイランス結果等を踏まえ、次期AMR対策アクションプランの策定に当たっ
て具体的な目標を検討してはどうか。
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