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出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00281.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和7年度第11回 9/11)《厚生労働省》 |
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【概要】
【対象疾患】
重症度、医療・看護必要度において内科系領域を適正に評価するため、
負荷の高い内科系症例で頻回に行われる傾向にある診療行為および投
与される医薬品を、重症度、医療・看護必要度のA項目およびC項目
のマスタに追加する。
重症度、医療・看護必要度は入院基本料等の算定において厚生労
働大臣が定める施設基準であり、当該施設基準に適合しているも
のとして保険医療機関が地方厚生局長等に届け出た病棟に入院し
ている患者が対象となる。本医療技術の導入による年間対象患者
数の増減はない。
図表1 追加候補の診療行為、医薬品(一部抜粋)
分類
名称(医薬品は成分名)
A6①抗悪性腫瘍剤の使用(注射 カルフィルゾミブ、シクロホスファミド水和物、フィルグラスチム(遺伝子組
剤のみ)
換え) 等
A6②抗悪性腫瘍剤の内服の管理 エトポシド、ベキサロテン、ポナチニブ塩酸塩 等
C21:救命等に係る内科的治療
C22:別に定める検査
C23:別に定める手術
中心静脈注射用カテーテル挿入、脳脊髄腔注射(腰椎)、カフ型緊急時ブラッ
ドアクセス用留置カテーテル挿入、吸着式血液浄化法 等
組織試験採取、切採法(心筋)、気管支カテーテル気管支肺胞洗浄法検査、経
気管肺生検法 等
内視鏡的胃、十二指腸ステント留置術、造血幹細胞採取(末梢血幹細胞採取)
(自家移植)、内シャント設置術 等
追加候補の選定にあたり次の条件を
考慮した:①内保連負荷度ランク※1
におけるD、Eランクの疾患で実施
される割合が高い※2こと、②追加に
伴うモラルハザードが起きにくいこ
と(内科の領域別の専門家にヒアリ
ングを実施して確認)、③ 外来に比
べて入院での算定割合が高いこと。
【既存の制度との比較、有効性】
本提案による該当患者割合の変化についてビッグデータを用い
てシミュレーションを行った※2ところ、手術なし症例全体で該
当患者割合が約+3.5ポイントの改善であった。また負荷度ラン
ク別に見ると、Dランクの疾患では約+4.2ポイント、Eランクで
は約+7.3ポイントとなり、高い負荷度ランクにおいて該当患者
割合が改善した。手術なし症例と手術あり症例の該当患者割合
の差も約1.5ポイント縮減した。(図表2参照)
図表2 本提案を採用した場合の重症者の割合の変化
現行(令和6年度改定)の評価
60%
本提案を反映した場合
60%
約1.5ポイント
の格差縮減
40%
40%
-22.8
-24.3
20%
39.8%
ポイント
20%
41.8%
ポイント
19.0%
15.5%
0%
0%
手術あり症例
手術なし症例
手術あり症例
手術なし症例
※1:内科系のDPC分類について「医師の診療の負荷」の高低という観点から、A~Eランクの5段階に分類した相対評価。96施設1,629名の主治医に協力いただいたアンケートと、19
領域249名からなるエキスパートパネルによるコンセンサス形成により決定された。
※2:内保連医療技術負荷度調査で構築した大規模データベースを用いて算出した。当該データベースは内保連実施の医療技術負荷度調査で97施設から収集したDPCデータのうち、一
般病棟で重症度、医療・看護必要度の評価対象とされている患者のデータを格納している。(対象期間:平成30年4~9月退院分、N=5,140,889人日、外科系の症例も含む)。
出典:日本内科学会提供資料
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