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資料6 「2040年に向けたサービス提供体制等のあり方」検討会とりまとめに係る参考事例について (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59984.html
出典情報 社会保障審議会 介護保険部会(第123回 7/28)《厚生労働省》
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社会福祉法人 芦別慈恵園(北海道芦別市)の取組事例
(高齢者施設の用途転換、サービス付き高齢者向け住宅との統合)
1.基本情報・課題

社会福祉法人芦別慈恵園の機能転換プロセス

 北海道芦別市は北海道の中部に位置しており(人口11,790人 高齢化率
48.1%)、市の中心部から車で5分程の旭町に特別養護老人ホーム芦別慈
恵園(以下、特養芦別慈恵園)は位置している。
 入所待機者数が減少している状況であり、
人口推移をみると、今後は稼働率を維持す
ることが困難であるという見込みがあった。
 芦別市内には、要支援・要介護1の認定者
も多くいたが、芦別市には当時、サービス
付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)がな
く、他市のサ高住に転居する等の状況があ
り、芦別市からもサ高住の設置の要望が
あった。

2.取組のポイント・効果
<地域のニーズに基づく機能転換>
 特養芦別慈恵園では、特別養護老人ホーム(以下、特養)の一部をサービ
ス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)への転用を行った。(特養の建設
から17年経過)
 具体的には、特養の会議室や居室(6室)をサ高住に改修(9室)し、定
員(16名)を減らし、サ高住の定員(最大11名)を設定した。
➔この転用により、在宅での生活が難しい高齢者の住み替えを可能にし、地
域における介護予防対策を強化することができた。

(令和6年度老特別養護老人
ホームの在り方に関する調査
研究事業報告書 より)

居室、共用設備等の改修
会議室や居室だけでなく、そのほか共有設備として、共用リ
ビング、ダイニングキッチン、共用洗濯室、共用浴室、
玄関(写真参照)を設置した。
改修後
改修前

<関係者の連携>
 市内事業所、芦別市介護高齢課、地域包括支援センター間で、「みんなで
介護を考える会」を平成23年から開催し、月1回の情報交換を継続的に
実施し、官民一体となって地域の介護ニーズや将来の見込み等の把握を進
めていた。

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