よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料6 「2040年に向けたサービス提供体制等のあり方」検討会とりまとめに係る参考事例について (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59984.html
出典情報 社会保障審議会 介護保険部会(第123回 7/28)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

社会福祉法人 愛知県厚生事業団(愛知県設楽町)の取組事例
(高齢者施設の用途転換、障害者施設との統合)
1.基本情報・課題

愛厚ホーム設楽苑の機能転換プロセス

 愛知県設楽町は愛知県の北東部に位置し美濃三河高原に囲まれた山間部の町
であり、過疎法第2条による過疎地域に指定されている(人口4,373人 高
齢化率51.3%)。
 町内には特別養護老人ホーム愛厚ホーム設楽
苑(以下、「設楽苑」)が唯一の特別養護老
人ホームとして存続し、地域の高齢者の介護
需要の受け皿となっていた。一方で、地域の
介護ニーズの変化に伴い、設楽苑における入
所待機者数は減少傾向にあった。
 同一法人内の障害者支援施設(愛厚すぎのき
の里)において、施設の老朽化が課題となっ
ていたものの、立地場所の一部が土砂災害警
戒区域に指定されたため建替が困難という課
題を抱えていた。

2.取組のポイント・効果
<地域のニーズ・同一法人他施設の課題に対応する機能転換>
 設楽苑は、2階がユニット型居室で定員60人、1階が従来型居室で定員40人、
併設のショートステイ定員10人の合計定員110人で運用されていた。(特養の
建設から15年経過)
このうち、1階の従来型居室を令和6年10月31日付で廃止し、令和7年3月か
ら障害者支援施設に機能転換を行った。
(※)介護保険施設と障害者支援施設の併設の例は、全国的にも前例が乏しく、
基準の違い等を踏まえて、関係行政機関に頻繁に連絡・確認を行い、調整を進めた。


➔ この転用により、従来型居室の空床の課題と、同一法人内の障害者支援施設
「愛厚すぎのきの里」の老朽化の課題を同時に解決し、経営改善を実現し、持続的
な福祉サービスの提供体制を実現した。

(令和6年度老特別養護老人
ホームの在り方に関する調査
研究事業報告書 より)

住空間の一部改修
大規模改修は行わず、従来型居室の区画をほぼ維持し、居室
トイレの間口の拡張(写真参照)、入浴設備の更新等の一部
改修を経て、障害者支援施設へ転用。
改修後
改修前

6