よむ、つかう、まなぶ。
資料6-1_実績評価書案(施策目標Ⅰ-11-3) (9 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_00152.html |
出典情報 | 政策評価に関する有識者会議 医療・衛生WG(第18回 7/14)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
【達成目標3:ライフステージに応じたがん対策を推進することで、全てのがん患者及びその家族等の生活の質の向
上を目指す】
・ 指標6(仕事と治療の両立ができる環境と思う人の割合)及び指標7(がん診療連携拠点病院等において、「治療と
仕事両立プラン」等を活用して支援した就労に関する相談件数)については、令和5年度実績(直近実績値)では、い
ずれも目標が達成され、特に指標7については前年度比14ポイント増(約4,000件増)と大幅に増加し、これは、特に
「がん患者の就労に関する総合支援事業」において、令和2年より拠点病院等に両立支援コーディネーターの研修を
受講した相談支援員等を配置していることから、両立支援に係る取組が有効に機能していると評価できる。
評価結果と
今後の方向性
・ 指標8(現在自分らしい日常生活を送れていると感じるがん患者の割合)については、令和5年度実績(直近実績
値)では平成30年度と比べて8.5%上昇し、がん対策推進基本計画に基づくがんとの共生に係る施策(「がん総合相談
に携わる者に対する研修事業」等)が有効に機能していると評価できる。
・ 指標9(「小児・AYA世代のがん患者等の妊孕性温存療法研究促進事業」に係る助成の実施件数)については、令
和5年度実績(直近実績値)では、目標値を17%上回っていることや令和3年度実績から倍増していることから、妊孕性
温存療法に係る施策(妊孕性温存に関する意思決定支援、助成に関する周知等)が有効に機能していると評価でき
る。
・ 指標10(外見の変化に関する相談ができた患者の割合)については、令和5年度調査が令和3年のコロナ禍にが
んと診断された患者を対象としており、相談支援自体が制限されていたため、平成30年度調査より数値が低下したと
考えられる。
施策の分析
(効率性の評価)
【達成目標1:がんの早期発見・早期治療を促すことで、効率的かつ持続可能ながん対策を進め、がんの死亡者の
減少を実現する】
【達成目標2:地域の実情に応じ、均てん化を推進するとともに、拠点病院等の役割分担を踏まえた集約化を推進す
る】
【達成目標3:ライフステージに応じたがん対策を推進することで、全てのがん患者及びその家族等の生活の質の向
上を目指す】
・ 指標1~10について、近年予算執行額が大きく変わっていない中、一部の指標を除き目標を達成できており、特に
主要な指標として設定している指標1、5及び8についてはいずれも目標を達成していること、また、指標2・3について
も、目標達成には至っていないものの、中期的には上昇傾向にあり、指標1の改善に寄与しているものといえることか
ら、効率的な取組が行われていると評価できる。
(現状分析)
【達成目標1:がんの早期発見・早期治療を促すことで、効率的かつ持続可能ながん対策を進め、がんの死亡者の
減少を実現する】
・ 指標2については、目標は達成されていないものの、受診率向上に向けた各種取組(受診率向上に効果の大きい
個別の受診勧奨・再勧奨、子宮頸がん検診・乳がん検診の初年度対象の受診対象者(子宮頸がん検診:20歳、乳が
ん検診:40歳)に対するクーポン券と検診手帳の配付)の着実な推進が実を結び、中期的に男女ともいずれのがん検
診受診率は上昇傾向にあり、これが指標1の改善及び目標達成の一助となったものといえる令和10年度の目標達成
に向けて、がん対策推進基本計画に基づき引き続き着実に取組を進める必要がある。
・ 指標3については、精密検査未受診者に対し郵送や電話などによる個別の受診再勧奨を行っているが、近年は一
部のがん種を除いて横ばいが続いているところであり、目標達成及び指標1の一層の改善に向け、精密検査未受診
者を正確に特定し、効果的な受診勧奨を行うなど、がん対策推進基本計画に基づき精度管理の取組を一層推進して
いく必要がある。
【達成目標2:地域の実情に応じ、均てん化を推進するとともに、拠点病院等の役割分担を踏まえた集約化を推進す
る】
・ 指標5については、がん対策推進基本計画及び整備指針に基づき、拠点病院等の役割分担に関する議論が全国
的に広がっているといえる。今後、人口動態が変化していく中で、持続可能ながん医療提供体制の確立が重要な課題
であり、引き続き、都道府県等に対し拠点病院等の機能強化に係る各種支援を行うことにより、令和10年度の目標値
(全都道府県)達成はもとより、各都道府県において地域の実情に応じて拠点病院等の役割分担を踏まえた集約化に
向けた検討が一層推進され、もって指標4の一層の改善に繋げていく必要がある。
【達成目標3:ライフステージに応じたがん対策を推進することで、全てのがん患者及びその家族等の生活の質の向
上を目指す】
・ 指標6~9については、着実に取組が進んでいると考えられ、目標達成に向け、引き続き、ライフステージに応じた
がんとの共生に係る各種取組を推進していく必要がある。
・ 指標10については、従前より全国の拠点病院等に設置したがん相談支援センター等において、がんとの共生に係
る相談支援を行っているが、医療現場におけるアピアランスケア(外見の変化に起因するがん患者の苦痛を軽減する
ためのケア)については、いまだ知見の集積も十分ではないことから、医療機関においてアピアランスケアを適切に実
施できるよう、令和5年度より「アピアランス支援モデル事業」を開始し、拠点病院等を中心としたアピアランスケアに
係る相談支援・情報提供体制の構築を行うなど、アピアランスケアに係る取組を進めている(参考:令和5年度におけ
る本モデル事業参加施設(計10施設)のアピアランスケアに関する相談、支援件数:1,183件)。目標達成に向け、引き
続き本事業を実施することで、効果的なアピアランス支援体制整備を進め、もって患者の生活の質の向上を目指す必
要がある。
(施策及び測定指標の見直しについて)
【達成目標1:がんの早期発見・早期治療を促すことで、効率的かつ持続可能ながん対策を進め、がんの死亡者の
減少を実現する】
・ 指標1~3については、がん検診の受診率向上・適切な精度管理の実施の観点から、職域検診を含めた住民のが
ん検診の受診状況等を電子的に集約化し、市町村が一体的に管理することなどを検討しており、がん対策推進基本
計画に基づき、その他の取組と併せ、引き続き、目標達成に向けて着実に取組を進めていく。
次期目標等への
反映の方向性
【達成目標2:地域の実情に応じ、均てん化を推進するとともに、拠点病院等の役割分担を踏まえた集約化を推進す
る】
【達成目標3:ライフステージに応じたがん対策を推進することで、全てのがん患者及びその家族等の生活の質の向
上を目指す】
・ 指標4~10について、第4期がん対策推進基本計画は令和10年度までを実行期間の目安としており、引き続き、目
標達成に向け、着実に取組を進めていく。
9 ページ
上を目指す】
・ 指標6(仕事と治療の両立ができる環境と思う人の割合)及び指標7(がん診療連携拠点病院等において、「治療と
仕事両立プラン」等を活用して支援した就労に関する相談件数)については、令和5年度実績(直近実績値)では、い
ずれも目標が達成され、特に指標7については前年度比14ポイント増(約4,000件増)と大幅に増加し、これは、特に
「がん患者の就労に関する総合支援事業」において、令和2年より拠点病院等に両立支援コーディネーターの研修を
受講した相談支援員等を配置していることから、両立支援に係る取組が有効に機能していると評価できる。
評価結果と
今後の方向性
・ 指標8(現在自分らしい日常生活を送れていると感じるがん患者の割合)については、令和5年度実績(直近実績
値)では平成30年度と比べて8.5%上昇し、がん対策推進基本計画に基づくがんとの共生に係る施策(「がん総合相談
に携わる者に対する研修事業」等)が有効に機能していると評価できる。
・ 指標9(「小児・AYA世代のがん患者等の妊孕性温存療法研究促進事業」に係る助成の実施件数)については、令
和5年度実績(直近実績値)では、目標値を17%上回っていることや令和3年度実績から倍増していることから、妊孕性
温存療法に係る施策(妊孕性温存に関する意思決定支援、助成に関する周知等)が有効に機能していると評価でき
る。
・ 指標10(外見の変化に関する相談ができた患者の割合)については、令和5年度調査が令和3年のコロナ禍にが
んと診断された患者を対象としており、相談支援自体が制限されていたため、平成30年度調査より数値が低下したと
考えられる。
施策の分析
(効率性の評価)
【達成目標1:がんの早期発見・早期治療を促すことで、効率的かつ持続可能ながん対策を進め、がんの死亡者の
減少を実現する】
【達成目標2:地域の実情に応じ、均てん化を推進するとともに、拠点病院等の役割分担を踏まえた集約化を推進す
る】
【達成目標3:ライフステージに応じたがん対策を推進することで、全てのがん患者及びその家族等の生活の質の向
上を目指す】
・ 指標1~10について、近年予算執行額が大きく変わっていない中、一部の指標を除き目標を達成できており、特に
主要な指標として設定している指標1、5及び8についてはいずれも目標を達成していること、また、指標2・3について
も、目標達成には至っていないものの、中期的には上昇傾向にあり、指標1の改善に寄与しているものといえることか
ら、効率的な取組が行われていると評価できる。
(現状分析)
【達成目標1:がんの早期発見・早期治療を促すことで、効率的かつ持続可能ながん対策を進め、がんの死亡者の
減少を実現する】
・ 指標2については、目標は達成されていないものの、受診率向上に向けた各種取組(受診率向上に効果の大きい
個別の受診勧奨・再勧奨、子宮頸がん検診・乳がん検診の初年度対象の受診対象者(子宮頸がん検診:20歳、乳が
ん検診:40歳)に対するクーポン券と検診手帳の配付)の着実な推進が実を結び、中期的に男女ともいずれのがん検
診受診率は上昇傾向にあり、これが指標1の改善及び目標達成の一助となったものといえる令和10年度の目標達成
に向けて、がん対策推進基本計画に基づき引き続き着実に取組を進める必要がある。
・ 指標3については、精密検査未受診者に対し郵送や電話などによる個別の受診再勧奨を行っているが、近年は一
部のがん種を除いて横ばいが続いているところであり、目標達成及び指標1の一層の改善に向け、精密検査未受診
者を正確に特定し、効果的な受診勧奨を行うなど、がん対策推進基本計画に基づき精度管理の取組を一層推進して
いく必要がある。
【達成目標2:地域の実情に応じ、均てん化を推進するとともに、拠点病院等の役割分担を踏まえた集約化を推進す
る】
・ 指標5については、がん対策推進基本計画及び整備指針に基づき、拠点病院等の役割分担に関する議論が全国
的に広がっているといえる。今後、人口動態が変化していく中で、持続可能ながん医療提供体制の確立が重要な課題
であり、引き続き、都道府県等に対し拠点病院等の機能強化に係る各種支援を行うことにより、令和10年度の目標値
(全都道府県)達成はもとより、各都道府県において地域の実情に応じて拠点病院等の役割分担を踏まえた集約化に
向けた検討が一層推進され、もって指標4の一層の改善に繋げていく必要がある。
【達成目標3:ライフステージに応じたがん対策を推進することで、全てのがん患者及びその家族等の生活の質の向
上を目指す】
・ 指標6~9については、着実に取組が進んでいると考えられ、目標達成に向け、引き続き、ライフステージに応じた
がんとの共生に係る各種取組を推進していく必要がある。
・ 指標10については、従前より全国の拠点病院等に設置したがん相談支援センター等において、がんとの共生に係
る相談支援を行っているが、医療現場におけるアピアランスケア(外見の変化に起因するがん患者の苦痛を軽減する
ためのケア)については、いまだ知見の集積も十分ではないことから、医療機関においてアピアランスケアを適切に実
施できるよう、令和5年度より「アピアランス支援モデル事業」を開始し、拠点病院等を中心としたアピアランスケアに
係る相談支援・情報提供体制の構築を行うなど、アピアランスケアに係る取組を進めている(参考:令和5年度におけ
る本モデル事業参加施設(計10施設)のアピアランスケアに関する相談、支援件数:1,183件)。目標達成に向け、引き
続き本事業を実施することで、効果的なアピアランス支援体制整備を進め、もって患者の生活の質の向上を目指す必
要がある。
(施策及び測定指標の見直しについて)
【達成目標1:がんの早期発見・早期治療を促すことで、効率的かつ持続可能ながん対策を進め、がんの死亡者の
減少を実現する】
・ 指標1~3については、がん検診の受診率向上・適切な精度管理の実施の観点から、職域検診を含めた住民のが
ん検診の受診状況等を電子的に集約化し、市町村が一体的に管理することなどを検討しており、がん対策推進基本
計画に基づき、その他の取組と併せ、引き続き、目標達成に向けて着実に取組を進めていく。
次期目標等への
反映の方向性
【達成目標2:地域の実情に応じ、均てん化を推進するとともに、拠点病院等の役割分担を踏まえた集約化を推進す
る】
【達成目標3:ライフステージに応じたがん対策を推進することで、全てのがん患者及びその家族等の生活の質の向
上を目指す】
・ 指標4~10について、第4期がん対策推進基本計画は令和10年度までを実行期間の目安としており、引き続き、目
標達成に向け、着実に取組を進めていく。
9 ページ