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令和7年度 予算執行調査の調査結果の概要(6月公表分) (3 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/policy/budget/topics/budget_execution_audit/fy2025/sy0706/0706b.html |
出典情報 | 令和7年度 予算執行調査資料(総括調査票)(6/27)《財務省》 |
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(5)医療専⾨施設等の整備の適正化(法務省︓⼀般会計)
調査事案の概要
刑務所等の刑事施設は、犯罪をした者等を収容し、矯正処遇を通じ再犯を防⽌するための施策等を実施している。この刑事
施設に収容された者について、法令に基づき健康管理等を⾏うため、医療専⾨施設等を設置し、医療に関する⼈的・物的資源
を整備している。
しかし、当該施設の⼀部の利⽤が低調と⾒受けられたことから、医療専⾨施設等の医療資源の活⽤状況等の調査を実施した。
【調査対象予算額】令和6年度(補正後)︓44,362百万円 ほか(参考 令和7年度︓18,503百万円)
〇
・
調査結果
今後の改善点・検討の⽅向性
医療に関する⼈的・物的資源が⼗分に活⽤されていない
医療専⾨施設等の病床利⽤率を調査したところ、各施設の病床利⽤
率は低調であった。また、病院相当の規模である東⻄の成⼈矯正医療
センターの病床利⽤率は【表】のとおり低調であり、厚⽣労働省統計
による⼀般の病院と⽐較しても病床を⼗分に活⽤できているとは⾔い
難い状況であった。
医療資源の活⽤状況について
○ 医療資源が⼗分に活⽤されていない現状を
踏まえ、例えば
【表】各年における医療専⾨施設(2庁)の病床利⽤率
令和4年
令和5年
令和6年
東⽇本成⼈矯正医療センター
49.02%
46.51%
42.35%
⻄⽇本成⼈矯正医療センター
25.28%
24.32%
28.74%
⼀般の病院※
75.3%
75.6%
-
※
・
厚⽣労働省統計「医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況」から引⽤
⾼額(⼀千万円以上)な医療機器について令和6年度の使⽤回数を
調査したところ、上記2庁が計54台保有している機器のうち、11台
(約20%)の機器の使⽤回数が⽉1回以下であった。
・ 1⽇あたりの医師1⼈に対する診察件数を調査したところ、診察件
数10件以上の施設が38庁ある⼀⽅で、診察件数3件未満である施設
が12庁あるなど、施設により医師の業務量に偏りが⾒られた。
・ 刑事施設間における医療のための患者受⼊等の実施件数は過去3年
間おおむね横ばいであったが、外部医療機関への移送件数は年々増加
傾向にあった。
・
使⽤頻度の低い医療機器を必要性の⾼い施
設へ管理換えする等、保有する機器がより効
率的に活⽤できるよう検討すべきである。
・ 医療従事者の業務量を更に分析し、適切な
配置を検討するべきである。
・ 低調な病床利⽤状況を考慮し、外部医療機
関に⼊院させている者のうち、容体等を考慮
し、医療専⾨施設等の設備で受⼊可能な者に
ついては更なる受⼊れを図るべきである。
○
その上で、⼀般の医療施設とは異なり、刑
事施設内の医療という特殊性があり収容動向
の推移も考慮する必要があるが、医療資源が
⼗分に活⽤されていない施設においても運営
等に⼀定のコストがかさむことを考慮し、上
記を踏まえても医療資源の活⽤状況の改善が
⾒られない場合は、適正な施設規模となるよ
う整理合理化を図るべきである。
調査事案の概要
刑務所等の刑事施設は、犯罪をした者等を収容し、矯正処遇を通じ再犯を防⽌するための施策等を実施している。この刑事
施設に収容された者について、法令に基づき健康管理等を⾏うため、医療専⾨施設等を設置し、医療に関する⼈的・物的資源
を整備している。
しかし、当該施設の⼀部の利⽤が低調と⾒受けられたことから、医療専⾨施設等の医療資源の活⽤状況等の調査を実施した。
【調査対象予算額】令和6年度(補正後)︓44,362百万円 ほか(参考 令和7年度︓18,503百万円)
〇
・
調査結果
今後の改善点・検討の⽅向性
医療に関する⼈的・物的資源が⼗分に活⽤されていない
医療専⾨施設等の病床利⽤率を調査したところ、各施設の病床利⽤
率は低調であった。また、病院相当の規模である東⻄の成⼈矯正医療
センターの病床利⽤率は【表】のとおり低調であり、厚⽣労働省統計
による⼀般の病院と⽐較しても病床を⼗分に活⽤できているとは⾔い
難い状況であった。
医療資源の活⽤状況について
○ 医療資源が⼗分に活⽤されていない現状を
踏まえ、例えば
【表】各年における医療専⾨施設(2庁)の病床利⽤率
令和4年
令和5年
令和6年
東⽇本成⼈矯正医療センター
49.02%
46.51%
42.35%
⻄⽇本成⼈矯正医療センター
25.28%
24.32%
28.74%
⼀般の病院※
75.3%
75.6%
-
※
・
厚⽣労働省統計「医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況」から引⽤
⾼額(⼀千万円以上)な医療機器について令和6年度の使⽤回数を
調査したところ、上記2庁が計54台保有している機器のうち、11台
(約20%)の機器の使⽤回数が⽉1回以下であった。
・ 1⽇あたりの医師1⼈に対する診察件数を調査したところ、診察件
数10件以上の施設が38庁ある⼀⽅で、診察件数3件未満である施設
が12庁あるなど、施設により医師の業務量に偏りが⾒られた。
・ 刑事施設間における医療のための患者受⼊等の実施件数は過去3年
間おおむね横ばいであったが、外部医療機関への移送件数は年々増加
傾向にあった。
・
使⽤頻度の低い医療機器を必要性の⾼い施
設へ管理換えする等、保有する機器がより効
率的に活⽤できるよう検討すべきである。
・ 医療従事者の業務量を更に分析し、適切な
配置を検討するべきである。
・ 低調な病床利⽤状況を考慮し、外部医療機
関に⼊院させている者のうち、容体等を考慮
し、医療専⾨施設等の設備で受⼊可能な者に
ついては更なる受⼊れを図るべきである。
○
その上で、⼀般の医療施設とは異なり、刑
事施設内の医療という特殊性があり収容動向
の推移も考慮する必要があるが、医療資源が
⼗分に活⽤されていない施設においても運営
等に⼀定のコストがかさむことを考慮し、上
記を踏まえても医療資源の活⽤状況の改善が
⾒られない場合は、適正な施設規模となるよ
う整理合理化を図るべきである。