よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


2023年度 日中活動系障害福祉サービスの経営状況について (6 ページ)

公開元URL https://www.wam.go.jp/hp/wp-content/uploads/250625_No002.pdf
出典情報 2023年度 日中活動系障害福祉サービスの経営状況について(6/25)《福祉医療機構》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

2025-002

2.2

黒字・赤字事業所別の経営状況

黒字・赤字事業所別のスコア方式の評価点の

赤字事業所は従事者 1 人当たりサービス活動
収益が低く、スコアの評価点が低い区分の割
合が高い

分布を確認したところ、赤字事業所は評価点が

2023 年度の経営状況について、黒字・赤字事

く、幅も広くなったほか、
「利用者の知識及び能

業所別に特徴を確認していく(図表 8)
。赤字事

力の向上」の取組み状況の評価が新設された。

業所は黒字事業所よりも従事者 1 人当たりサー

これにより評価点が変動し、基本報酬にも影響

ビス活動収益が 911 千円低い。これは、利用率

することが予想される。2024 年度以降の経営状

と利用者単価に大きな差があることが一因と考

況の動きについても、引き続き注視したい。

低い区分の割合が高かった(図表 9)
。2024 年度
改定では評価項目「生産活動」の点数配分が高

費用面においても、人件費率に 15.7 ポイント

えられる。黒字事業所は就労移行支援体制加算

や賃金向上達成指導員配置加算の算定率が高く、 もの差がある。赤字事業所は利用者 10 人当たり
従事者数が多く、従事者 1 人当たり人件費が高
加算の算定により利用者単価を高めていること
いことも特徴である。

が確認できる。

(図表 8)黒字・赤字事業所別
A 型の経営状況

就労継続支援

(図表 9)黒字・赤字事業所別
A 型の評価点の分布

就労継続支援

7.2%
黒字
(n=221)

黒字

赤字






221
19.8
82.8
9,641

140
19.8
71.9
9,206

差(赤字
-黒字)

△ 0.0
△ 10.9
△ 436



7.4

7.3

△ 0.2



4.56

5.20

0.64






1.71
62.5
24.7
3.7

2.07
78.2
28.2
6.0

0.36
15.7
3.4
2.3



6.0

△ 15.5

△ 21.5



8.5

△ 13.0

△ 21.6

千円

6,213

5,302

△ 911

千円

3,883

4,147

264

千円

58,238

48,143 △ 10,095

系」という。
)と、
「利用者の就労や生産活動等へ

千円

51,129

50,165

△ 965

の参加等」をもって一律に評価する報酬体系(以

1 事業所当たり
千円
就労支援事業増減差額

7,108

△ 2,022

△ 9,130



97,352

92,578

△ 4,774



33.0

19.3

△ 13.7



68.8

61.4

△ 7.3

指標
事業所数
利用定員数
利用率
利用者単価
1 事業所当たり
従事者数
利用者 10 人当たり
従事者数
うち職業指導員
人件費率
経費率
減価償却費率
サービス活動増減
差額比率
経常増減差額比率
従事者 1 人当たり
サービス活動収益
従事者 1 人当たり
人件費
1 事業所当たり
就労支援事業収益
1 事業所当たり
就労支援事業費用

利用者 1 人 1 月
当たり平均賃金
加算算定率
就労移行支援体制
加算(Ⅰ)・(Ⅱ)
賃金向上達成
指導員配置加算

赤字
14.4%
(n=139)
105点未満
170点未満

29.0%

28.1%

33.1%
130点未満
170点以上

17.6% 18.1%

24.5%

17.3%10.8%
150点未満

3 就労継続支援 B 型の経営状況
3.1 2023 年度の経営状況
利用者単価の上昇により増収するも、人件費
率の上昇によりサービス活動増減差額比率は
ほぼ横ばい
就労継続支援 B 型では、平均工賃月額に応じ
た報酬体系(以下「平均工賃月額による報酬体

下「一律評価による報酬体系」という。)の 2 つ
から、事業所に合った報酬体系を選択する。そ
こで、報酬体系別に 2022 年度と 2023 年度どち
らもデータを有する同一事業所に絞り、経営状
況の推移を確認していきたい(図表 10)。
平均工賃月額による報酬体系においては、サ

Copyright ⓒ 2025Welfare And Medical Service Agency (WAM). All rights reserved.

6