有料老人ホームにおける
望ましいサービス提供のあり方
に関する検討会（第３回）

参考資料２

2025年5月19日

介護事業者と紹介事業者との間で締結される斡旋契約における留意事項について（2024 年 11 月版）
１．題記を取りまとめることとなった経緯（本書の位置づけ）
◼ 大手の介護事業者が斡旋契約を締結する場合、介護事業者側が用意した契約書のひな型を利用し
ているケースが多い。
◼ 契約書の内容や書式は、ひな形を準備する事業者によって異なる。
◼ 本社部門を持つ介護事業者は、紹介事業者に提示するひな形作成時に社内でリーガルチェック等
を行っているものと想定される。
◼ 一方で、本社部門を持たない介護事業者は、紹介事業者とのトラブルが起こりやすい傾向にある
ものと想定される。
◼ よって、業界団体から、斡旋契約締結時のポイントや補足的な事例を提示することで、両者間で
トラブルになる可能性が高い事項を事前に注意喚起していくものとする。
◼ 本書は介護事業者の入居促進ご担当者様および紹介事業者における介護事業者窓口に関わる業務
ご担当者様の参考資料としてご活用ください。
２．紹介手数料の金額設定等において両者で完全合意できていないケース
（１）手数料の計算ルールに関するもの
① 同じ居室で払込方法が違う場合
同じ居室でも前払い金適用の有無で手数料が大きく異なる。特に前払い金適用の場合、手数料が
高額となるケース。
② 前払金が分割払いとなる場合
前払金が分割払いの時に、両者で解釈が合意形成されていないケース（例：契約では「入居時に
かかる費用の３％が手数料」と記載され、実際には入居一時金が長期にわたり３分割となるケー
ス等）
。
③ 短期解約時
短期解約時における手数料の戻し入れルールが不明瞭なため、事案発生時に両者で折り合いがつ
かないケース。
④ 入居お祝い金が設定されている場合の短期解約時の戻し入れ
入居時に紹介事業者からご入居者に「お祝い金」が支払われている場合、短期解約時の戻し入れ
額から「お祝い金」が相殺される認識がないまま契約が締結されているケース。
紹介斡旋契約「ひな形」のポイント
◼ 両者での手数料額の取り決め方法が不明瞭で、特に手数料を支払う側となる介護事業者側で
納得感が得られていないケースが多い。
◼ 事例に基づく「ひな形」制作のポイントは以下の通り。

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