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参考資料4:ヘルシンキ宣言 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57354.html
出典情報 生命科学・医学系研究等における個人情報の取扱い等に関する合同会議(第10回 4/24)《厚生労働省》
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樋口範雄東京大学名誉教授監訳







世界医師会ヘルシンキ宣言
人間の参加者を含む医学研究のための倫理的原則

1964 年 6 月、 フィンランド、ヘルシンキにおける第 18 回 WMA 総会で採択
1975 年 10 月、 日本、東京における第 29 回 WMA 総会で改訂
1983 年 10 月、イタリア、ベニスにおける第 35 回 WMA 総会で改訂
1989 年 9 月、 香港、九龍における第 41 回 WMA 総会で改訂
1996 年 10 月、 南アフリカ、サマーセットウェストにおける第 48 回 WMA 総会で改訂
2000 年 10 月、スコットランド、エジンバラにおける第 52 回 WMA 総会で改訂
2002 年 10 月、 米国、ワシントン DC における第 53 回 WMA 総会で改訂(注釈追加)
2004 年 10 月、 日本、東京における第 55 回 WMA 総会で改訂(注釈追加)
2008 年 10 月、 韓国、ソウルにおける第 59 回 WMA 総会で改訂
2013 年 10 月、 ブラジル、フォルタレザにおける第 64 回 WMA 総会で改訂
2024 年 10 月、 フィンランド、ヘルシンキにおける第 75 回 WMA 総会で改訂

序文
1. 世界医師会(WMA)は、本人を特定できるヒトの試料またはデータを用いる研究を
含む、人間の参加者を含む医学研究の倫理的原則の声明としてヘルシンキ宣言を策
定した。
本宣言は全体として解釈されることを意図しており、宣言の各項は、他のすべての
関連する項を考慮して適用されるべきである。
2. 本宣言は医師によって採択されたものであるが、WMA は、これらの原則が患者と
健康なボランティアの両方を含むすべての研究参加者を尊重し、保護するための基
本的なものであるため、医学研究に関わるすべての個人、チーム、組織によって支
持されるべきであると考えている。
一般原則
3. WMA ジュネーブ宣言は、医師に対して「私の患者の健康とウェルビーイングを私
の第一に考慮すべきものとする」という文言で示される義務を課しており、WMA
医の国際倫理綱領は、「医師は、患者の健康とウェルビーイングを最優先すること
を約束し、患者の最善の利益のためにケアを提供しなければならない」と宣言して
いる。
4. 医学研究に参加する患者を含め、患者の健康、ウェルビーイング、権利を促進し保
護することは医師の義務である。医師の知識と良心はこの義務の遂行に捧げられ
る。
5. 医学の進歩は、最終的には参加者を含まなければならない研究に基づいている。

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