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資料2-32 ワクチン接種後の後遺症報告一覧[543KB] (13 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_00138.html
出典情報 厚生科学審議会・薬事審議会(合同開催) 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第106回 4/14)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和7年度第1回 4/14)(合同開催)《厚生労働省》
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2024/03/26、症状改善しないため再診。胸痛及び立ちあがるのが困難。足がフラフラする。血液検査で総蛋
白:7.3g/dl、GOT:16U/L、GPT:12U/L、LDH:130U/L、CK:99U/L、総コレステロール:248mg/dl、BUN:15.5、
TSH:2.279、FT3:3.7 pg/ml、FT4:1.3 ng/dl、creat:0.51mg/dl、TSH:2.279mIU/Lと高コレステロール以外は正常。
検尿正常(疼痛又は運動障害を中心とする多様な症状:高コレステロールが発現)。
2024/03/30、症状続くため報告病院Aを紹介受診(小児科:報告医師A)、受診時は上肢の筋力低下はなく下
肢は両側ともMMT2程度の弛緩性麻痺を認めた(急性弛緩性麻痺の診断を受けた)。急性弛緩性麻痺として
全脊椎造影MRI検査、頭部MRI、髄液検査、血液検査、末梢神経電動速度検査を実施。異常所見はなかった。
拡散テンソル画像:両側の神経線維の脱落あり。網様体脊椎路は左優位に繊維の減少あり。脳血流SPECT:
後頭葉や頭頂葉に部分的な血流低下あり。
2024/04/01、患者は疼痛又は運動障害を中心とする多様な症状:前胸部痛、「疼痛又は運動障害を中心とす
る多様な症状:急性弛緩性麻痺;手や足に力が入らない、歩行障害」のため報告病院Aに入院。治療薬の処方
がされたかは不明。
2024/04/02、検査値は以下の通り。
髄液検査。比重:(1.005-1.007)1.005, 細胞数:(0-5)1/micro-l, 単核(MN%):100%, 多核(PMN%):0%, 蛋白(髄):(1040)22mg/dL, 糖定(髄):(50-75)57mg/dL, クロール:(120-125)121mEq/l, IGG-ズイ:1.3mg/dL。
2024/04/08、検査値は以下の通り。
1時間値:(3-15)8mm, 2時間値:19mm, C3:(86-160)109mg/dL, C4:(17-45)16mg/dL, 抗核抗体(ANA):(0-39)80倍,
Homogeneous(均質型):40倍, Speckled(斑紋型):80倍, 抗SS-A/Ro抗体:陰性, 血清補体価:(25.0-48.0)37.6
CH50/mL, CRP(C反応性蛋白):(0.00-0.14)0.01mg/dL, RF(リウマチ因子):(0-15)<5 IU/ml, フェリチン:(5204)22ng/mL, 抗カルジオリビン抗体(IgG):(0-12.3)<4.0 U/ml, ハンテイ:-, ノウド:0.1 NMOL/L。
2024/04/28、入院中にリハビリで改善傾向が見られたことから心因性も考慮し一度報告病院Aを退院して経過
観察とした。
2024/04、疼痛又は運動障害を中心とする多様な症状:前胸部痛は回復。退院後徐々に下肢麻痺が増悪した
ため、経過より子宮頸がんワクチン接種後の副反応を考慮し、報告病院Aで診察し、C病院に相談したが神経
症状を見られる医師がいなかったため、B病院がそこの事で有名なので、B病院の子宮頸がんワクチン後副反
応外来へ紹介とした。紹介先のB病院とで見ていた。患者は報告病院Aに受診しなかった。
2024年、その後紹介先の検査にて、自己免疫介性脳症、HPVワクチン接種後神経障害と診断され、
immunoadsorption plasmapheresis(IAPP)施行、ステロイドパルスにより、下肢麻痺は著名に改善し、独歩可能
となった。
2024/05/24、検査値は以下の通り。抗筋特異的チロシンキナーゼ抗体:(0-0.02)0.01nmol/L未満、血中
鉛:1.0μg/dL未満。
2024/08、生理痛の増悪は回復。
2024/09、起床困難は軽快。
2024/10、治療薬は処方されていない。
2024/11、「疼痛又は運動障害を中心とする多様な症状:急性弛緩性麻痺;手や足に力が入らない、歩行障
害」は回復したが後遺症あり。便秘症、頭痛、杖や車いすが必要になったは軽快。

報告時点で、疼痛又は運動障害を中心とする多様な症状:過呼吸、疼痛又は運動障害を中心とする多様な症
状:高コレステロール、握力の低下の転帰は不明。2回目接種で終了。症状による就学・就労に影響あり(検査
や治療に伴い数週間にわたる欠席、歩行障害により学校生活で車イスの使用、体育などの見学)。

本報告は、同一報告者より入手した複数の報告書のうちの一つである。
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