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2023年度 介護老人保健施設の経営状況について (3 ページ)
出典
公開元URL | https://www.wam.go.jp/hp/wp-content/uploads/250331_No016.pdf |
出典情報 | 2023年度 介護老人保健施設の経営状況について(3/31)《福祉医療機構》 |
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2024-016
価格激変緩和対策事業 4 」が通年で適用となり、 医療機関・家庭に加え介護施設の経路で増加し
電気代・ガス代が値引きされたため、多くの施
ているが、とくに医療機関からの入所者が 2.0
設で水道光熱費が抑えられたものと思われる。
人も増加している。このことから、2023 年度
2023 年度は国の支援もあり一時的に経営状
の利用率の上昇には、医療機関からの入所者の
況が回復したが、本稿表紙の図表のとおり、コ
増加が大きく影響していると考えられる。
ロナ禍前の水準には戻っていない。2024 年度
2023 年度の病院のレポート5にて病床利用率お
以降の経営状況にも、引き続き注視が必要な状
よび 1 日平均入院患者数を確認すると、いずれ
況だ。
も 2022 年度に比べて上昇していた。新型コロ
1.2
ナウイルス感染症の 5 類移行などにより病院の
入退所経路
入院患者数が一定程度回復したことが、老健の
医療機関からの入所者および家庭への退所者
が増加
入所者の増加につながっているようだ。
次に、退所経路の推移を確認すると、家庭へ
ここで、老健の利用率が上昇した要因につい
の退所者が 1.5 人増加している。在宅復帰は老
てみていきたい。利用率には入退所経路が大き
健の本来の機能であり、基本報酬上の評価を行
く影響することから、経年でデータが揃う施設
う在宅復帰・在宅療養支援等指標(以下「在宅
の入退所経路の推移を確認する(図表 2)
。
指標」という。)においても、とくに高い点数
まず、入所経路の構成比をみると、医療機関
が設けられていることから、注力した施設が多
からが約 6 割、家庭からが約 3 割と、この 2 つ
かったのだと推察される。図表 1 の在所日数を
で全体の 9 割以上を占めている。2023 年度に
みても、2022 年度から 6.0 日短縮している。在
おいても、医療機関と家庭が主な入所経路であ
宅復帰に向けた退所後の支援体制の整備が進ん
る傾向に変わりはないようだ。実人数をみると、
でいることも背景にあるのかもしれない。
(図表 2)2022 年度・2023 年度 老健の入所経路および退所経路の推移(同一施設)
入所(n=1,202)
経路
医療機関
家庭
介護施設
2022
2023
退所(n=1,202)
差
(2023-2022)
計
2023
差
(2023-2022)
59.4 人
61.4 人
2.0 人
41.1 人
41.6 人
0.5 人
(57.7%)
(58.2%)
(0.5%)
(39.3%)
(39.2%)
(△ 0.2%)
34.9 人
35.4 人
0.5 人
32.1 人
33.6 人
1.5 人
(33.8%)
(33.5%)
(△ 0.3%)
(30.8%)
(31.6%)
(0.9%)
5.5 人
5.7 人
0.2 人
14.8 人
14.6 人
△ 0.2 人
(5.4%)
(5.4%)
(0.1%)
(14.2%)
(13.8%)
(△ 0.4%)
死亡
その他
2022
12.1 人
11.8 人
△ 0.4 人
(11.6%)
(11.1%)
(△ 0.5 %)
3.2 人
3.1 人
△0.2 人
4.3 人
4.6 人
0.4 人
(3.1%)
(2.9%)
(△ 0.2%)
(4.1%)
(4.4%)
(0.3 %)
103.0 人
105.5 人
2.5 人
104.5 人
106.3 人
1.8 人
(100.0%)
(100.0%)
(-)
(100.0%)
(100.0%)
(-)
注)表中の括弧書きは、各年度における経路ごとの実人数の割合
4 経済産業省 資源エネルギー庁「電気・ガス料金支援」https://denkigas-gekihenkanwa.go.jp/
5 福祉医療機構「2023 年度 病院の経営状況について」https://www.wam.go.jp/hp/wp-content/uploads/250131_No009.pdf
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価格激変緩和対策事業 4 」が通年で適用となり、 医療機関・家庭に加え介護施設の経路で増加し
電気代・ガス代が値引きされたため、多くの施
ているが、とくに医療機関からの入所者が 2.0
設で水道光熱費が抑えられたものと思われる。
人も増加している。このことから、2023 年度
2023 年度は国の支援もあり一時的に経営状
の利用率の上昇には、医療機関からの入所者の
況が回復したが、本稿表紙の図表のとおり、コ
増加が大きく影響していると考えられる。
ロナ禍前の水準には戻っていない。2024 年度
2023 年度の病院のレポート5にて病床利用率お
以降の経営状況にも、引き続き注視が必要な状
よび 1 日平均入院患者数を確認すると、いずれ
況だ。
も 2022 年度に比べて上昇していた。新型コロ
1.2
ナウイルス感染症の 5 類移行などにより病院の
入退所経路
入院患者数が一定程度回復したことが、老健の
医療機関からの入所者および家庭への退所者
が増加
入所者の増加につながっているようだ。
次に、退所経路の推移を確認すると、家庭へ
ここで、老健の利用率が上昇した要因につい
の退所者が 1.5 人増加している。在宅復帰は老
てみていきたい。利用率には入退所経路が大き
健の本来の機能であり、基本報酬上の評価を行
く影響することから、経年でデータが揃う施設
う在宅復帰・在宅療養支援等指標(以下「在宅
の入退所経路の推移を確認する(図表 2)
。
指標」という。)においても、とくに高い点数
まず、入所経路の構成比をみると、医療機関
が設けられていることから、注力した施設が多
からが約 6 割、家庭からが約 3 割と、この 2 つ
かったのだと推察される。図表 1 の在所日数を
で全体の 9 割以上を占めている。2023 年度に
みても、2022 年度から 6.0 日短縮している。在
おいても、医療機関と家庭が主な入所経路であ
宅復帰に向けた退所後の支援体制の整備が進ん
る傾向に変わりはないようだ。実人数をみると、
でいることも背景にあるのかもしれない。
(図表 2)2022 年度・2023 年度 老健の入所経路および退所経路の推移(同一施設)
入所(n=1,202)
経路
医療機関
家庭
介護施設
2022
2023
退所(n=1,202)
差
(2023-2022)
計
2023
差
(2023-2022)
59.4 人
61.4 人
2.0 人
41.1 人
41.6 人
0.5 人
(57.7%)
(58.2%)
(0.5%)
(39.3%)
(39.2%)
(△ 0.2%)
34.9 人
35.4 人
0.5 人
32.1 人
33.6 人
1.5 人
(33.8%)
(33.5%)
(△ 0.3%)
(30.8%)
(31.6%)
(0.9%)
5.5 人
5.7 人
0.2 人
14.8 人
14.6 人
△ 0.2 人
(5.4%)
(5.4%)
(0.1%)
(14.2%)
(13.8%)
(△ 0.4%)
死亡
その他
2022
12.1 人
11.8 人
△ 0.4 人
(11.6%)
(11.1%)
(△ 0.5 %)
3.2 人
3.1 人
△0.2 人
4.3 人
4.6 人
0.4 人
(3.1%)
(2.9%)
(△ 0.2%)
(4.1%)
(4.4%)
(0.3 %)
103.0 人
105.5 人
2.5 人
104.5 人
106.3 人
1.8 人
(100.0%)
(100.0%)
(-)
(100.0%)
(100.0%)
(-)
注)表中の括弧書きは、各年度における経路ごとの実人数の割合
4 経済産業省 資源エネルギー庁「電気・ガス料金支援」https://denkigas-gekihenkanwa.go.jp/
5 福祉医療機構「2023 年度 病院の経営状況について」https://www.wam.go.jp/hp/wp-content/uploads/250131_No009.pdf
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