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○最適使用推進ガイドラインについて-3-1 (19 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00143.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第519回  4/13)《厚生労働省》
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表 9:

Grade 注
Grade 1

神経系事象管理アルゴリズム
対処法
本品投与後 72 時間未満の場合:
デキサメタゾン 10 mg を 12~24 時間ごとに 2~3 日間静脈内投与することを考慮する。
本品投与後 72 時間以上経過している場合:
経過を観察する。

Grade 2

Grade 3

デキサメタゾン 10 mg を 12 時間ごとに 2~3 日間(症状が継続する場合はそれ以上)静脈内投与
する。副腎皮質ステロイド曝露期間が計 3 日を超える場合は漸減を考慮する。孤発性の Grade 2
の頭痛には副腎皮質ステロイドの使用は推奨されない。
24 時間以内に改善が認められない場合、又は神経系事象が悪化した場合:
デキサメタゾンの用量及び投与頻度を最大 20 mg の 6 時間ごとまで漸増する。
デキサメタゾン 10~20 mg を 8~12 時間ごとに静脈内投与する。孤発性の Grade 3 の頭痛には副
腎皮質ステロイドの使用は推奨されない。
24 時間以内に改善が認められない場合、又は神経系事象が悪化した場合:
メチルプレドニゾロンの静脈内投与に切り替える(2 mg/kg 投与後、2 mg/kg を 1 日 4 回に分割投
与、7 日以内に漸減)。

Grade 4

脳浮腫が疑われる場合は、過換気療法及び高浸透圧療法を考慮する。高用量のメチルプレドニ
ゾロン(1~2 g、必要に応じて 24 時間ごとに反復投与、臨床的に必要な場合は漸減)及びシク
ロホスファミド 1.5 g/m2 を静脈内投与する。
デキサメタゾン 20 mg を 6 時間ごとに静脈内投与する。
24 時間以内に改善が認められない場合、又は神経系事象が悪化した場合:
高用量のメチルプレドニゾロンの静脈内投与に切り替える(1~2 g、必要に応じて 24 時間ごと
に反復投与、臨床的に必要な場合は漸減)。シクロホスファミド 1.5 g/m2 の静脈内投与も考慮す
る。

脳浮腫が疑われる場合は、過換気療法及び高浸透圧療法を考慮する。高用量のメチルプレドニ
ゾロン(1~2 g、必要に応じて 24 時間ごとに反復投与、臨床的に必要な場合は漸減)及びシク
ロホスファミド 1.5 g/m2 を静脈内投与する。
注:NCI CTCAE 基準を用いる。

感染症があらわれることがあるので、本品の投与にあたっては、臨床症状等を確認し、
観察を十分に行うこと。活動性の感染症又は炎症性疾患がある場合は、本品の投与は行
わないこと。細菌、真菌及びウイルス等による重度の感染症があらわれることがあり、
死亡に至った例が報告されている。また、発熱性好中球減少症があらわれることがあ
る。患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、抗生物質の投与等の適切
な処置を行うこと。
B 型肝炎又は C 型肝炎ウイルスキャリアの患者又は既往感染者において、肝炎ウイルス
が再活性化される可能性があり、HIV 感染者においてはウイルスが増加する可能性があ
る。また、サイトメガロウイルス感染により肺炎及び死亡に至った例が報告されている
ことから、サイトメガロウイルスの再活性化について観察し、適切な処置を行うこと。
白血球アフェレーシスを実施する前に、サイトメガロウイルス、B 型肝炎ウイルス、C
型肝炎ウイルス及び HIV 感染の有無を確認すること。肝炎ウイルスキャリアの患者又は
既往感染者に本品を投与する場合は、肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリ
ングを行う等、B 型肝炎ウイルスの再活性化や C 型肝炎の悪化の徴候や症状の発現に注
意すること。

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