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オンライン診療その他の遠隔医療に関する事例集(令和6年4月版) (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/index_0024_00004.html
出典情報 オンライン診療その他の遠隔医療に関する事例集(令和6年4月版)(4/19)《厚生労働省》
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対象患者
対象としている患者としては、生理痛、PMS(premenstrual syndrome、月経前症候群)、避妊などを理
由として低用量ピルの処方が多い。また、更年期障害の患者に対する薬の処方も行う。がん検診の結果説明でも
活用している。
初診は対面診療を行う。低用量ピルを処方する場合は、1シートから始める。1か月後に 2回目の対面診療を行
う。問題がないことが確認できれば、3回目からオンライン診療で診療を行う。更年期障害の患者も早ければ3回
目からオンライン診療を行っている。
落ち着いていて問題ない患者は年1回対面診療、それ以外はオンライン診療を行っている。血圧測定や内診など
を年1回の来院時に実施している。

3 オンライン診療の実施の流れ
予約

診療

支払い
処方箋・処方薬の
受け渡し

⚫ オンライン診療の枠は決めておらず対面診療の合間に実施。
⚫ 対面診療の際にオンライン診療の説明を実施。
⚫ 予約時間になったら患者からオンライン診療システムにアクセスしてもらい、医師側で
順次対応。
⚫ オンライン診療中に医師から処方薬の受取方法の希望(処方箋を患者へ送付するか、患
者の指定する薬局へ送付するか)を確認。
⚫ オンライン診療システム上でクレジットカード決済。
⚫ 開業当初は患者への処方箋の郵送のみ。薬局によるオンライン服薬指導が可能となって

からはそれも活用。患者の希望する薬局に処方箋をFAX送付するとともに原本を送付。

4 オンライン診療を実施する際の課題と工夫点等
オンライン診療導入前は通信の問題や、会計を含む事務手続きについては心配な点があったが、実際には問
題なくスムーズにできた。患者がアクセスしない場合には、看護師から患者にすぐに連絡をとり、対応して
いる。
保険証の確認などの事務手続きや書類の作成などで煩雑な点がある。

薬局によってオンライン服薬指導が可能かどうかはばらつきがある。

5 オンライン診療の効果と今後の展望
把握した効果等
オンライン診療があるから継続して受診できている、オンライン診療があるからクリニックを選んだ、とい
う患者もいる。対面診療で予約を取っていたものの、新型コロナウイルス感染症のため受診に困難が生じた
患者では、オンライン診療のおかげで中断することなく服薬できた事例もある。
初診の段階でオンライン診療の希望があるか聞いている(希望あり、なし、わからない)。希望ありの人に
は資料を用いて説明をしている。 1 日の患者のうちオンライン診療を実施している患者は 1 割程度。感染症
が不安でオンライン診療を選んでいる人もいる。