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資料2-2  [1.3MB] (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38855.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和5年度第15回 3/26)《厚生労働省》
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スタレボ配合錠における NDEA の定量試験結果を以下に示します。
製品名

製剤
ロット数

最小

最大

平均

NDEA

NDEA

NDEA

(ppm)

(ppm)

(ppm)

標準偏差
(ppm)

スタレボ配合錠 L50

3

0.0038

0.0066

0.0055

0.0012

スタレボ配合錠 L100

5

0.0027

0.0101

0.0069

0.0024

スタレボ配合錠(全体)

8

0.0027

0.0101

0.0063

0.0022

NDEA の結果(ppm)はエンタカポンに対する値です
3-2

ニトロソアミン(NDEA)の発生原因

エンタカポンは,diethyl tertiary amide 構造を有しております。合成にジエチルアミン
を使⽤すること, ⼜は EP 不純物 F 及びジエチルアミンを⽣じる加⽔分解により,原薬中に
ジエチルアミンが存在するリスクがあります。ジエチルアミンは,亜硝酸塩により N-ニト
ロソ化されやすい第⼆級アミンであり,N-ニトロソジエチルアミン(NDEA)を形成する可
能性があります。また,添加剤には亜硝酸塩が含まれているため,ニトロソ化を誘発する可
能性があり,エンタカポン原薬を使⽤する医薬品の⼤部分で NDEA が認められる可能性が
あります(図1)


図1

エンタカポンの構造及び NDEA の N-ニトロソ化経路:

NDEA 形成の危険因⼦として,以下が考えられます。


エンタカポン原薬の製造⼯程において,ジエチルアミンの使⽤やプロセス⽔,試薬ま
たは中間体中に存在する微量の亜硝酸塩により,ニトロ基が分⼦構造に導⼊される。



製剤・最終製品の製造⼯程において,原薬中にジエチルアミンが残留する可能性があ
り,また添加剤中に微量の亜硝酸塩が存在する可能性がある。



最終製品の有効期間中において,原薬の加⽔分解により⽣じたジエチルアミンが,製
剤中に存在する亜硝酸塩によりニトロソ化される
2

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