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○個別事項(その18)について 総ー2 (68 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00234.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第575回 12/22)《厚生労働》
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早期介入に関する各国の取組
○ 近年、精神疾患について、予防的取組や早期発見・早期介入の重要性が広く認識され、各国の精神保
健サービスや外来医療等において、早期介入の取組が位置づけられている。
■ 各国における早期介入の取組の例
国、都市

プロジェクト

内容

オーストラリア(メルボル
ン)

Personal assessment and Crisis
Intervention (PACE), Early Psychosis
Prevention and Intervention Centre
(EPPIC)

ウルトラハイリスク群(UHR)に特化した外来(PACE外来)を
立ち上げ、早期介入の基準の基礎を確立。初回エピソードに対し
て介入プログラム(EPPIC)を提供。

カナダ(トロント)
アメリカ(エール大学)

Prevention through Risk Identification,
Management and Education (PRIME)

UHRに対する構造化面接を開発し、精神病への移行率、介入効果
を検証。アセスメント、観察、ケースマネジメント、心理学的介
入、精神医学的管理が包括的に提供され、精神病発症時は各疾患
の初回エピソード介入プログラムへ移行できる。

イギリス(サルフォード)

Early Detection and Intervention Team
(EDIT)

UHR基準を満たす対象に対して、認知行動療法、家族介入等の
様々な多職種によるサービスを提供。

イギリス(バッキンガム)

Buckingham Project

州内のプライマリケア医に「統合失調症の前駆症」が疑われる患
者を治療のために精神保健サービスに紹介するよう促したプロ
ジェクト。初回エピソード統合失調症の発生率低下が確認された。

シンガポール

Early Psychosis Intervention Programme
(EPIP), Support for Wellness Achievement
Programme (SWAP), Community Health
Assessment Team (CHAT)

精神科専門医療機関によるハイリスク群に対する多職種チームに
よる包括的な早期支援プログラム(EPIP)の提供、心理社会的治療
を中心としたサービス(SWAP)の提供、若者の一般的な心理的
問題に対応する保健サービス(CHAT)の提供。

日本国内

SODA(Support with Oneーstop care on
Demand for Adolescents and young
adults)

多職種チームによる早期相談・支援アセスメントを地域の独立し
た窓口で実施。臨床型ケースマネジメントにより、地域における
包括的支援体制を構築し、ワンストップ・ケアを実施。

出典:早期精神病の診断と治療(医学書院、2010) 、Takashi Uchino et al; 精神神経学雑誌(2021)、「早期精神病の診療プランと実践例」国立研究開発法人日本医療研究開発
機構(AMED)障害者対策総合研究開発事業(精神障害分野)(研究開発代表者:水野 雅文) より、保険局医療課で作成

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