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【資料1】認知症への対応力強化 (31 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34837.html
出典情報 社会保障審議会 介護給付費分科会(第222回 8/30)《厚生労働省》
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(令和3・4年度老健事業) ※令和5年度においても引き続き調査を実施
「BPSDの予防・軽減等を目的とした認知症ケアモデルの普及促進に関する調査研究」
リスト①尊厳を保持し個別性を重視したその人らしい暮らしを支えるケアの方法
■ 尊厳を保持し個別性を重視したその人らしい暮らしを支えるケアの方法 委員会リスト
1.「PDCAサイクル」に基づく、チームケアの実施
〇 正しいアセスメントの前提として、個人史や本人の望み等を適切に把握するとともに、その他ケアを考える上で必要となる
2.のような事項を把握するとともに、本人の生き方・意向・好みに沿った暮らしを検討するものとする

2.適切な認知症ケアのためにあらかじめアセスメントすべきこと(継続的にアセスメントすべきこと)











基本情報:認知症の病型と重症度と年齢
BPSDの有無 ⇒ 無しの場合、今後、BPSDを発症させる、直接的なきっかけとなりそうなことはあるか
薬剤情報:BPSDやせん妄の誘因となる薬剤、認知機能を低下させる薬剤
本人の望み・ニーズの把握 ⇒ 詳細次頁
本人情報:性格、個別・具体的な生活習慣、望む暮らし方、本人の嗜好、個人史⇒ 詳細次頁
健康状態・身体的ニーズ:水分・食事摂取、睡眠、排泄(便秘)、疼痛、掻痒、運動麻痺、視力、聴力
生活障害:できないこと、できること⇒ 詳細次頁
物理的環境:音、におい、暑さ
生活環境:「なじみの場所」 居場所、落ち着ける場所、役割、日課、生きがい、感謝される機会⇒ 詳細次頁
※赤文字詳細は
人的環境:「なじみの関係」スタッフ・家族との関係性と関わり、友人や社会参加⇒ 詳細次頁
リスト②

3.介護方針の決定(共有意思決定、実践)





本人の望む暮らし方の見極めと必要な支援の検討(仮説)
BPSDの有無、過去にあった場合には直接要因(きっかけ)、背景要因の排除・対応
基本的な対応・接し方:居場所、活動、役割、残存機能活用、生きがい、感謝、運動 等々
BPSDの再発防止等

4.「PDCAサイクル」による「チームアプローチ」
〇 定期的な評価を実施。その結果に基づき介護方針の見直し
〇 チーム(担当ケアマネ、介護職員、看護職員 等)での情報共有や方針の作成と見直し、ケアの統一

■ 「その人らしい暮らし」について本人に聴き取る7項目

委員会リスト

リスト②「その人らしい暮らし」について本人に聞き取る7項目
以下のうちの数個、落ち着いた雰囲気の中で本人に尋ねる。

①どのような暮らしをしたいですか、習慣としてしてきたことで、続けたいことは
何ですか?
(個別・具体的な生活習慣、望む暮らし方、個人史)

②あなたの好きなことは何ですか?(本人の嗜好)
③あなたがこだわっていることはありますか?(望む暮らし方、個人史)
④今、どのようなことをしたいですか?(本人の望み・ニーズの把握)
⑤難しくなってきていること、手伝ってほしいことはどのようなことですか?
(生活障害:できないこと、できることの把握 )

⑥どのような人間関係を大切にしたいですか?
(人的環境(関係性):「なじみの人間関係」スタッフ・家族との関係性と関わり、友人や社会参加)

⑦どのような環境で暮らしたいですか?
(生活環境:「なじみの居住空間」居場所、落ち着ける場所、役割、日課、生きがい、感謝される機会)

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