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総-2○令和6年度診療報酬改定に向けたこれまでの議論について (20 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00203.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第553回 8/30)《厚生労働省》
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と地方での点在するクリニックでは事情が異なることに留意しなければならな
い。地方においては医療機関同士で補完しあう形でかかりつけ医機能を推進し
ていく必要がある。
○ 良質で切れ目のない医療提供体制を構築する観点からも、在宅医療の提供の地
域差について、要因の把握を行う必要があるのではないか。
○ 往診加算の算定回数が増加傾向であることについて、新型コロナウイルス感染
症に関する特例の廃止後の動向を注意深く見ていく必要がある。
○ 人生の最終段階における医療・ケアについては指針の策定のみに留まらず、意
思決定支援が進んだのかどうかといった実効性も含めて、詳しく見ていく必要
がある。
○ 看取りは死の瞬間までを支えるターミナルケアの充実が重要であり、がんや非
がんに関わらず、緩和医療を提供することが必要である。
③訪問看護について
【現状と課題】
(訪問看護を取りまく状況について)
○ 訪問看護の利用者については、2025 年以降に後期高齢者の割合が7割以上にな
ることが見込まれている。また、既にピークを迎えている地域もあり、地域差は
あるものの、多くの二次医療圏(198 の医療圏)においては 2040 年以降にピー
クを迎えることが見込まれている。
○ 訪問看護における介護保険と医療保険の対象者は、年齢、疾病、状態で区分され
ており、その状態等に応じて介護保険又は医療保険のいずれかから訪問看護を
提供している。原則として、介護保険の給付は医療保険の給付に優先する。
○ 医療保険の訪問看護の利用者数の伸びが顕著である。また、在宅医療の中で訪問
看護に求められる役割の1つであるターミナルケアの利用者数は近年増加傾向
にあり、特に令和3年度は顕著に増加している。
○ 訪問看護ステーションの数は増加傾向であり、看護職員が常勤換算で5人以上
の訪問看護ステーションが増加している。また、機能強化型訪問看護管理療養費
の届出も増加傾向にある。
○ 訪問看護に係る医療費及び介護給付費ともに増加しており、医療費の伸び率が
大きい。
(訪問看護の実施状況等)
○ 訪問看護ステーションの利用者の主傷病は、
「精神及び行動の障害」が最も多く、
精神科訪問看護基本療養費を算定した利用者の主傷病のうち、統合失調症等の
利用者が約半数を占めている。また、訪問看護の利用者のうち、精神科訪問看護
基本療養費を算定する者の割合が訪問看護基本療養費を算定する者に比して増
加している。
○ 24 時間対応について、24 時間対応体制加算は約9割の訪問看護ステーションが
届け出ている。24 時間対応に係る課題等として、看護職員の精神的・身体的負
担が大きいことや夜間・休日対応できる看護職員が限られているため負担が偏
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