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08 参考資料1-2 沈降ヘモフィルスb型ワクチンファクトシート[2.4MB] (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34803.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第20回 8/29)《厚生労働省》
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図 3. 調査対象地域の 9 県における小児の侵襲性インフルエンザ菌感染症例からの H.

influenzae b 型株(Hib)と Non-typable H. influenzae 株(NTHi)の検出株数の年次推移、文献
(16)より引用し改変

③ Hib ワクチン導入後の他の莢膜型菌による侵襲性インフルエンザ菌感染症
インフルエンザ菌による小児の侵襲性感染症は、Hib ワクチンの導入前にはほぼ全例
が Hib によるものであり、莢膜 f 型 (Hif) や e 型(Hie)によるものは非常に稀であった。
一方、Hib ワクチン任意接種開始後の 2013 年には、把握されているだけでも 3 例の小
児において Hif による侵襲性感染症が確認され[髄膜炎 2 例(2013 年・神奈川県、2013
年・愛知県)
、菌血症 1 例(2013 年・香川県)
](20, 21)、うち 1 例は大原らによって
症例報告されている(22). これら 3 例から分離された Hif 株 2 株ならびに 2004 年の分
離株1株は Multi-locus sequence typing (MLST)で同タイプに分類された(23)。
1990 年代に Hib ワクチンを導入した諸外国において莢膜 a 型(Hia)
、Hie、 Hif によ
る侵襲性インフルエンザ菌感染症が報告されている。北米における侵襲性 Hia 感染症の
罹患率は、特にカナダやアラスカで高い(カナダ、オンタリオ州では 5 歳未満の小児
10 万人あたり 7.3-23.2(2002-2008 年)
、ならびにアラスカの 2 歳未満人口 10 万人あ
たり先住民で 52.6、非先住民で 19.7(2000-2005 年)
)(24-27)。
1992年にHibワクチンを導入したEnglandとWalesでは、2001年から2010年にかけて侵
襲性Hif/Hie感染症の割合が微増した。Hifは侵襲性インフルエンザ菌感染症起因菌の
7.4%を占めるようになり、2009-2010年の人口10万人あたりの罹患率(小児と成人症例
を含む)は、侵襲性 Hif感染症で 0.090 (95% 信頼区間 0.073–1.10)、侵襲性 Hie 感
染症で0.030 (95% 信頼区間 0.021–0.042)である(28)。

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