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資料2:「看護師等の確保を促進するための措置に関する基本的な指針(案)」に関する御意見及び当該意見に対する考え方 (22 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34813.html
出典情報 医道審議会 保健師助産師看護師分科会 看護師等確保基本指針検討部会(第3回 8/24)《厚生労働省》
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No.

意見箇所

御意見

御意見に対する考え方

私は看護師として20余年就労し、現在の病院で15年勤務している。これまで看護師としての自己研鑽を重ね知識、技術、経験を積み、
誇りをもって仕事に関わってきた。子どもが生まれる前までは夫と家事を分担、育児休暇から復職後は夫と育児、家事を分担しながら、
仕事と両立してきた。私の両親はすでに他界している。夫の実家は育児支援を依頼しにくい状況であるため私と夫で子育てをしている。
私は看護師として昼夜の如何を問わず働き続けてきた。それは現在の病院に就職してからも同様である。夜勤の時には夫が勤務を調整
し、夜間の育児を担ってきた。夫が転勤が決まり、その事を師長に申し出ると即座に「健康上の理由で夜勤が出来ない事は認められる
が、家庭の都合で夜勤が出来ないことは常勤として認められない」として退職を強要された。当該部署では家庭の事情で夜勤が出来な
かった、師長の調整で1年近く夜勤免除していた事例があったため、師長の言葉に耳を疑った。
<背景にある問題>
生きていれば様々なライフイベントは起こる。自身の健康を損なうことや家族の介護、出産・子育て、結婚や離婚など十分に仕事が出
来なくなる事は決して珍しい話ではない。日本社会において女性が家事育児介護を一手に担っている実情や女性が多い職場であれば尚の
事、ライフイベントによって働き方の調整や変更が生じることに論をまたない。看護師において「夜勤が出来なければ常勤として認めな
い」という慣行は、金科玉条のごとく雇用主・労働者ともに当然とされ、今なお続いている。ライフイベントの都度、退職を求める事
は、職場の課題を労働者個人に押し付けている以外の何物でも無く、雇用側の職場調整義務に対して怠慢である。今まで積み重ねてきた
知識、技術、経験を評価したり考慮せず、働き方の調整もしないで「夜勤労働が出来なくなった」途端、一律に退職強要をする。これは
著しく欺瞞に満ちたパワーハラスメントである。何故なら、国や看護協会は看護師の専門性を高めるよう、職員同士尊重し合う職場を、
と掲げる一方で、現実には条件に見合わなくなった途端蔑ろにする対応は「常勤として価値が無い」「代わりはいくらでもいる」という
ご指摘の点につきましては、第三の四で、看護師等の定着を促進
メッセージに他ならず、看護師の尊厳や人格権を馬鹿にし踏みにじる行為である。国はリスキリングをしきりに喧伝するが、「看護師」 していくためには、ライフステージに対応した働き方を可能にする
という立派な国家資格を持ち研鑽を積んでも、このような蔑ろな対応は大変屈辱的である。このような環境で、看護師が安心して専門性 相談体制や環境整備を進めていくことが重要である旨を明記してい
を発揮しながら働き続けられる訳が無い。看護師不足は「資格を持つ人」がいないのでは無い。「滅私奉公、薄給激務で休みのない労働 ます。
環境でも黙って働く都合のよい人」がいないだけで、そのことが潜在看護師の多さを反映している。ライフイベントに伴って「夜勤が出
来なくなること」は退職強要されるような特別な事か?ライフイベントのために一時的に夜勤の減免調整を求める事が、何故退職を強要
されることになるのか?「看護師だから夜勤すべき」「看護師だから滅私奉公で働くべき」これは看護師のあるべき姿か?これは看護師
の「使命」と「仕事」を明らかに履き違えている。志を持って国家資格を取った看護師が、看護の現場に戻って来ないのは何故か?子育
てや介護をしている看護師は、常に仕事か家庭かを選ぶ心配をしながら働かなくてはいけないのか?専門性や継続性が必要な職種にも関
わらず適切に評価されず、「夜勤が出来なくなった」途端にキャリアダウンしなくてははいけないのか?
私が看護師になった頃から看護の現場は慢性的な人手不足を抱え疲弊しているにも関わらず、看護職が安心・安全に働き続けられるよ
う問題に対して目を反らさず真剣に取り組むことを、国や看護協会は怠ってきた。その成れの果てが現在である。労働者の権利としての
有給休暇取得や退職の権利を認めず、退職しようとすると「患者や他のスタッフに迷惑がかかる」などの罪悪感を煽るようなマインドコ
ントロールや、「夜勤が出来なければ、即退職」という退職強要、サービス残業を当たり前のように行い、労働者の自由意志を妨げ、雇
用側の事情を労働者個人に負わせることが横行し常態化している。患者の権利を守る意識は持てるのに、何故看護師同士となると尊厳を
傷つけ人権侵害が平然とまかり通るのか?慢性的な看護師不足や、劣悪な職場環境・慣習で働く看護師の窮状は、日本全国従来から抱え
る問題であり、これは社会課題である。コロナ禍で改めて浮き彫りになった看護師不足が広く認識されながらも、看護師の地位向上や待
遇改善など根本的議論がまったく深まらなかった。看護師の権利を認め、看護師の就労環境が働きやすいものに変わること、看護師が地
域住民の命を守る職責を果たせること、看護師を志す若者が未来に希望の持てるよう望む。

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第三の四

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第三の四

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第三の四

発達障害ナース対策。マルチタスクが出来ない看護師に対するサポート、周囲への教育がない。仕事量を個人の力量に合わせつつ、そ ご指摘の点につきましては、今後の政策検討の参考にさせていた
れをきちんと報酬で支払うシステム作りが必要。
だきます。

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第三の四

P26「~配慮が行われることが望ましい」というところも、「推進する」と表現した方が良いともいます。配慮とか望ましいでは進ん ご指摘の点につきましては、今後の政策検討の参考にさせていた
でいかないのでは懸念しています。
だきます。

ご指摘の点につきましては、今後の政策検討の参考にさせていた
だきます。

障害を持った看護師の働き方の検討。

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