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2014年03月27日(木)
[介護保険] 認知症対応通所介護、ショートやデイが優先され利用者確保困難
- 厚生労働省は3月27日に、社会保障審議会の「介護給付費分科会」を開催した。 この日は、(1)平成25年度介護従事者処遇状況等調査結果(p3~p46参照)(2)平成24年度介護報酬改定の効果検証等調査(平成25年度調査)結果(p47~p106参照)―などについて報告を受けている。 (1)の介護従事者処遇状況等調査は、介護職員の処遇改善に向けた取組み(平成21年度からの交付金、平成24年度からの加算)によって、給与等がどう・・・
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2014年03月27日(木)
[規制改革] 患者の希望を叶える新たな保険外併用療養(選択療養)を提唱
- 内閣府は3月27日に、規制改革会議を開催した。 この日は、「選択療養制度(仮称)」の創設に向けた論点整理を行っている。 我が国では、保険診療と保険外診療を組合わせる「混合診療」は認められていない。この理由について厚生労働省は、「保険診療等でない医療技術では、安全性・有効性が確認されていない」ことを掲げている。 ただし、一部の「一定の安全性・有効性が認められる新たな医療技術(先進医療)」等については・・・
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2014年03月26日(水)
[介護保険] 認知症施策推進等に向け、地域支援事業の費用上限を引上げ
- 厚生労働省は3月26日に、介護保険最新情報Vol.362を公表した。今回は、同日付の通知「介護保険法施行令の一部を改正する政令の公布について」(老発0326第5号)を掲載している。 改正内容は、「認知症初期集中支援チーム等の認知症施策などを進めるために、市町村の行う地域支援事業の上限額を引上げる」というもの。 介護保険法では、住民が要介護状態となっても地域で自立した生活を送れるように支援する事業等(地域支援事・・・
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2014年03月26日(水)
[介護] 同一法人が訪問サービス行い、入所時評価行う老健は在宅復帰率高い
- 厚生労働省は3月26日に、社会保障審議会・介護給付費分科会の「介護報酬改定検証・研究委員会」を開催した。 診療報酬と同様に、介護報酬においても「改定の効果・影響を調べ、次回改定に活かす」という考えのもと、平成24年度改定後に本委員会が設置された。 この日は、平成25年度調査の結果概要が報告されたほか、平成26年度調査の進め方や内容を検討した。 平成25年度には、「集合住宅における定期巡回・随時対応サービス・・・
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2014年03月26日(水)
[改定速報] 26年度診療報酬改定踏まえて、先進医療の種類・施設基準を整理
- 厚生労働省は3月26日に、「厚生労働大臣の定める先進医療及び施設基準の一部を改正する件」を告示した(平成26年厚生労働省告示第110号)。 保険収載されていない高度な医療であっても、安全性・有効性が一定程度認められた場合には保険診療との併用が認められる(先進医療)。 先進医療の認可は随時行われているが、診療報酬改定時には全面的な整理が行われる。 具体的には、先進医療を実施する中で安全性・有効性が確実と認・・・
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2014年03月26日(水)
[介護報酬] 消費税率8%への引上げに伴い、介護報酬の基本報酬を引上げ
- 厚生労働省は3月26日に、「平成26年度介護報酬改定に伴う関係告示の一部改正」について発表した。 平成26年4月1日からの消費税率引上げ(8%)に伴い、介護事業者が負担する控除対象外消費税(介護保険サービスは消費税非課税なため、事業者が消費税を負担している)が拡大する。 そこで、介護事業者の経営安定を図るために、この消費増税による事業者の負担を補填する介護報酬改定(プラス0.63%)を行うものだ。 引上げられ・・・
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2014年03月25日(火)
[介護保険] 特養ホーム申込者は21年度に比べて10万人増、要介護1・2が34%
- 厚生労働省は3月25日に、「特別養護老人ホームの入所申込者の状況」を公表した。 これは、各都道府県が把握している入所申込者の状況を集計したもの(26日に数値を訂正)。 平成26年3月の特養ホームの入所申込者は52万4000人。21年度に比べ10万3000人・24.5%増となり、入所申込者は増え続けている(p1参照)(p4参照)。 申込者を要介護度別に見ると、要介護1・2が17万8000人(入所申込者の34.1%)、要介護3が12万6・・・
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2014年03月24日(月)
[介護保険] 平成25年12月の介護保険給付費は7314億円
- 厚生労働省は3月24日に、介護保険事業状況報告の概要(平成25年12月暫定版)を公表した。 厚労省によると、25年12月末現在、65歳以上の第1号被保険者は3168万人で、このうち要介護(要支援)認定者は580万7000人となっている。第1号被保険者に対する要介護・要支援認定者の割合は17.9%であった(p1参照)(p4参照)。 また、居宅(介護予防)サービス受給者は361万8000人、地域密着型(介護予防)サービス受給者は35・・・
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2014年03月20日(木)
[介護保険] 26年1月分の介護サービス受給者は376万1200人
- 厚生労働省は3月20日に、平成26年1月審査分の介護給付費実態調査結果の概要を公表した。 受給者は、介護予防サービスでは105万7000人、介護サービスでは376万1200人であった。複数サービスを受けた者については名寄せを行っている(p1参照)。 受給者1人あたりの費用額は、介護予防サービスでは4万400円、介護サービスでは18万8600円となっている(p1参照)。 介護(予防)サービス受給者の状況をみると、介護予防居・・・
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2014年03月20日(木)
[介護報酬] 消費増税対応の介護報酬プラス改定にあわせ、解釈通知も改正
- 厚生労働省は3月20日に、介護保険最新情報Vol.360を公表した。今回は「指定居宅サービスに要する費用の額の算定に関する基準(訪問通所サービス、居宅療養管理指導及び福祉用具貸与に係る部分)及び指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準の制定に伴う実施上の留意事項について」等の一部改正に関する同日付の通知を掲載している。 平成26年4月1日から消費税率が8%に引上げられることに伴い、介護報酬も一定の引・・・
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2014年03月20日(木)
[介護保険] 介護従事者の給与「引上げた」61.8%、定期昇給実施は約5割
- 厚生労働省は3月20日に、社会保障審議会・介護給付費分科会の「介護事業経営調査委員会」を開催した。 この日は、「平成25年度 介護従事者処遇状況等調査」の結果が報告された。 介護従事者には「労働に見合った対価が得られていない(給与水準が低い)」「キャリア・アップが難しい」などの労働環境に関する不安がある。そこで、平成21年度には『介護職員処遇改善交付金』が、24年度にはこれを引継ぐ形で【介護職員処遇改善加・・・
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2014年03月19日(水)
[医療保険] 協会けんぽの26年度予算、収入の35%以上が高齢者等への拠出金
- 全国健康保険協会は3月19日に、運営委員会を開催した。 この日は、平成26年度の事業計画や予算などについて議論した。 まず26年度予算(健康保険勘定)のうち収入について見てみると、保険料等交付金が8兆2795億5000万円(前年度に比べて923億6200万円増)、国庫補助金が1兆3955億300万円(同495億2600万円増)などで、合計9兆7839億1900万円(同1435億8200万円増)となっている(p31参照)(p72参照)。 一方、支出・・・
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2014年03月19日(水)
[医業経営] 厚労省通知、四病協の「医療法人会計基準」の活用を求める
- 厚生労働省は3月19日に、「医療法人会計基準について」の通知を発出した。 医療法人では、会計年度ごとに「事業報告書」「財産目録」「貸借対照表」「損益計算書」その他の必要書類を作成し、原則として一般公開しなければならない(医療法第51条、52条)。 しかし、病院ごと(施設ごと)の財務諸表を作成する際の会計基準としては「病院会計準則」があるが、医療法人全体の財務諸表を作成する際の明確な会計処理基準は存在し・・・
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2014年03月14日(金)
[介護保険] 地域支援事業の市区町村移管による「格差」は上限見直しで対応
- 政府は3月14日に、「介護保険法改正に関する質問」に対する答弁書を公表した。 政府は「地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律案(以下、法案)」による介護保険法の改正において、介護予防訪問介護・介護予防通所介護(以下、介護予防訪問介護等)を、原則として全国一律の基準で実施する予防給付対象から外す。市区町村が地域の実情に応じて実施することができる総合事業に移・・・
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2014年03月14日(金)
[国保] 平成25年7月の国保医療給付費8309億円、給付率81.4%
- 厚生労働省は3月14日に、国民健康保険事業月報(平成25年7月)を公表した。 まず、加入世帯数は2183万710世帯(対前年同月比0.6%減)、被保険者数は3769万8473人(同1.7%減)(p1参照)。 また全国計の医療費(国保計)について見てみると、総計1兆210億1500万円(前年同月9917億6100万円)で、そのうち入院が3816億7100万円(同3765億8000万円)、入院外が5429億7700万円(同5200億9600万円)、その他182億8900万円(同・・・
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2014年03月13日(木)
[社会保障] 26年度改定で地域包括ケアを担う医療を評価 田村厚労相
- 田村厚生労働大臣は3月13日の参議院厚生労働委員会において、所信表明を行った。 田村大臣は、重点施策として(1)持続可能な社会保障制度の確立(2)医療・健康・介護(3)安心できる年金制度の構築(4)子ども・子育て支援(5)女性・高齢者の活躍促進(6)障害者施策―などを掲げる。 このうち(2)の医療・健康・介護については、(i)医療・介護(ii)診療報酬改定(iii)医療保険制度(iv)難病対策(v)革新的医薬品・医・・・
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2014年03月12日(水)
[介護保険] 生活支援サービスの推進目指すセミナーを3月24日に開催 厚労省
- 厚生労働省は3月12日に、介護保険最新情報Vol.359を公表した。今回は、同日の事務連絡「『生活支援サービス推進セミナー~住民主体による助け合い活動のあり方を考える~』開催のお知らせについて」を掲載している。 今通常国会に提出されている医療法・介護保険法等改正案(医療介護総合確保推進法案)には、要支援者に対する訪問・通所介護等の予防サービスを、介護保険給付から市町村事業(地域支援事業)へ移管する内容が盛・・・
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2014年03月10日(月)
[社会保障] 財政健全化、医療・介護費の拡大に合わせ18%の消費税率求める
- 財務省は3月10日に、財政制度等審議会「財政制度分科会」を開催した。 この日は、有識者・委員からのヒアリングなどを行った。 有識者として意見を述べたのは、大和総研調査提言企画室の鈴木室長。政府財政の課題と長期展望を報告した(p16~p30参照)。 鈴木室長は現行制度を前提に、将来の政府の財政を長期にわたって見通すと政府の財政が黒字化せず、赤字拡大が続いていくと予測。「社会保障費の拡大が最大の問題だ。当・・・
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2014年03月10日(月)
[介護保険] 保険料3原則遵守は490保険者、減免する保険者の93.5%
- 厚生労働省は3月10日に、介護保険最新情報Vol.358を公表した。 今回は、同日付の事務連絡「平成25年度介護保険事務調査の集計結果について」を掲載している。 介護保険事務調査は、平成25年4月1日現在の(1)保険料(p3~p4参照)(2)要介護認定(p5参照)(3)地域支援事業(p6~p8参照)(4)給付(p8~p9参照)―などの実態を集計したもの。 (1)の保険料については、65歳以上の第1号被保険者の状況を見ると、・・・
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2014年03月07日(金)
[介護保険] 地域支援事業費の伸びの目安変更、法改正が必要かは「回答困難」
- 政府は3月7日に「介護保険の要支援サービスの費用抑制に関する質問」に対する答弁書を公表した。 政府は2月21日の閣議で医療法および介護保険法を改正するための「地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律案」を決定し、同日に衆議院に提出。この中で「予防給付のうち訪問介護・通所介護を地域支援事業に移行する」ことを規定している。 厚生労働省は同法案に合わせ、新しい総合・・・
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2014年03月05日(水)
[改定速報] 26年度改定の解釈通知、地域包括ケア病棟は7日以内に診療計画を
- 厚生労働省は3月5日に、平成26年度の診療報酬改定答申を受けて、新たな医科点数表に関する告示を公布した。あわせて、厚労省保険局の医療課長名で新点数表の解釈通知「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について」を発出している。 注目される部分について見てみよう。◆急性期入院医療 7対1・10対1一般病棟で新設された【ADL維持向上等体制加算】の算定要件(必要な診療行為等)は、次のように提示された<・・・
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2014年02月28日(金)
[健保組合] 健保組合の重要財産、一部固定資産の処分で認可が不要に
- 厚生労働省は2月28日に、「『健康保険組合における重要財産処分に係る認可について』の一部改正」に関する通知を発出した。 健康保険法施行令第23条では、「健康保険組合は重要な財産を処分するときは、厚生労働大臣の認可を受けなければならない」と規定されている(p1参照)。 国民からの拠出で成り立っている医療保険制度の下で、健保組合にも健全な財政運営が求められる。このため、保険給付が滞らないよう、法律およ・・・
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2014年02月28日(金)
[介護保険] 平成25年11月の介護保険給付費は7055億円
- 厚生労働省は2月28日に、介護保険事業状況報告の概要(平成25年11月暫定版)を公表した。 厚労省によると、25年11月末現在、65歳以上の第1号被保険者は3161万人で、このうち要介護(要支援)認定者は580万人となっている。第1号被保険者に対する要介護・要支援認定者の割合は17.9%であった(p1参照)。 また、居宅(介護予防)サービス受給者は358万7000人、地域密着型(介護予防)サービス受給者は35万5000人であった。・・・
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2014年02月28日(金)
[介護] 地域包括ケア構築に向け、地域間比較可能なシステム運用を開始
- 厚生労働省は2月28日に、介護保険最新情報Vol.357を公表した。今回は、同日付の事務連絡「地域包括ケア『見える化』システムのプロトタイプの運用開始について」を掲載している。 高齢化が進展する中で、要介護度が高くなっても住み慣れた地域で在宅生活を送れるよう、医療・介護・生活支援等のサービスを総合的に提供する「地域包括ケアシステム」の構築に向けた取組みが進められている。 地域包括ケアシステムを構築するため・・・
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2014年02月27日(木)
[終末期医療] 尊厳死法案、障害者団体は「自己決定を迫られる」と反対姿勢
- 自由民主党は2月27日に、尊厳死に関する検討プロジェクトチームを開催した。 この日は、尊厳死に関する法制化についての有識者ヒアリングを行っている。 患者本人が「延命治療をしないでほしい」との希望を持っていても、延命治療の停止等は刑法等に触れる可能性があり、医療現場では望まれない延命治療等が継続されている。 このため、尊厳死法案(終末期の医療における患者の意思の尊重に関する法律案)では、(1)患者が「・・・
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