-
2011年11月29日(火)
[精神医療] 認知症患者の退院、50%は入院から2カ月を目標とする
-
厚生労働省は11月29日に、「新たな地域精神保健医療体制の構築に向けた検討チーム」(第2R:認知症と精神科医療)のとりまとめを公表した。厚労省は、同検討チームの第2Rで、認知症に対する精神科医療の果たす役割等を検討してきた。
とりまとめでは、基本的な考え方を示したうえで、認知症患者に対する精神科医療の役割の明確化を図るため、(1)地域での生活を支えるための精神科医療(2)BPSDを有する患者への精神科医療(3・・・
-
2011年11月25日(金)
[経済的損失] 日本人の疾病による労働生産性の損失、年間3.3兆円 ACCJ
-
在日米国商工会議所(ACCJ)はこのほど、健康維持に関する意識調査を基に疾病による経済的損失額を試算した資料を公表した。
ACCJは、「疾病の予防、早期発見および経済的負担に関する意識調査」に基づき、疾病が日本人の労働生産性に与える影響を分析し、日本にもたらす経済的損失額が年間3.3兆円であると試算している。そのうえで、病気やケガによって労働生産性が低下することで、日本の競争力や経済成長にマイナスの影響を・・・
-
2011年11月17日(木)
[医療提供体制] 病床区分の見直し、急性期病床群(仮称)の制度化を提案
-
厚生労働省が11月17日に開催した、社会保障審議会の医療部会で配付された資料。この日は、医療提供体制のあり方について議論した。
病床は、精神病床・感染症病床・結核病床・療養病床・一般病床の5つの区分があり、それぞれ医療法第7条第2項第1号~第5号によって定義されている。一般病床については、診療報酬上は、病院の機能に応じて多様な病院・病床が位置づけられているが、医療法上は、その他病床として扱われているため・・・
-
2011年11月16日(水)
[医療計画] 精神疾患加えた5疾病5事業について医療体制構築指針見直し案
-
厚生労働省が11月16日に開催した、医療計画の見直し等に関する検討会で配付された資料。この日は、医療体制構築に係る指針について議論を行った。
まず、新たに医療計画への記載が義務付けられる精神疾患については、(1)住み慣れた身近な地域で医療等を受けられる(2)他サービスと連携して、適切に保健・医療・介護・福祉・生活支援・就労支援など総合的な支援を受けられる(3)アクセスしやすく、必要な医療を受けられる(・・・
-
2011年11月11日(金)
[精神医療] 国家試験難易度や日程調整についての検討結果を公表
-
- 精神保健福祉士国家試験の今後のあり方について―精神保健福祉士国家試験のあり方に関する検討会報告書―(11/11)《厚労省》
- 発信元:厚生労働省 障害保健福祉部 精神・障害保健課 カテゴリ: 医療提供体制
平成24年度から精神保健福祉士の養成カリキュラムが見直され、新たなカリキュラムに対応した国家試験が平成25年1月より実施予定される。同検討会はこの見直しに向けて、平成23年7月よりカリキュラム等の検討に当たってきた。
今回の報告書の概要は(1)国家試験に係る・・・
-
2011年11月04日(金)
[損害賠償] 相双地域の医療福祉機関等への迅速な賠償金支払い、東電に要請
-
政府は11月4日に、福島県相双地域における医療福祉等機関に対する支援に関する質問に対する答弁書を公表した。
参議院議員は、東京電力福島原子力発電所事故による被害を受けた、福島県の相双地域などの医療機関に対する損害賠償等の支援が遅延していることを指摘。そのうえで、(1)支払遅延による、当該地域の医療機関の経営破綻が起こり得るが、政府の見解と具体的対応策(2)旧緊急時避難準備区域の精神科病院は現在、医師・・・
-
2011年11月02日(水)
[診療報酬] 24年4月から、薬局での一部負担に対するポイント付与禁止
-
厚生労働省が11月2日に開催した、中医協総会で配付された資料。この日は、精神科医療について検討したほか、薬局におけるポイント制への対応について厚労省案が示された。
精神科医療は、非常に幅広い分野を含む。本日は、(1)認知症への対応(2)身体合併症を有する精神疾患患者への救急医療(3)精神療養病棟(4)地域移行(5)外来での向精神薬の取扱いなど―について厚労省から具体的な論点等が示されている。
(1)の・・・
-
2011年10月26日(水)
[医療費] 薬局調剤費が医療費の伸びのもっとも大きな要因と分析 日医
-
日本医師会はこのほど、日医総研ワーキングペーパーとして「最近の医療費の動向とその要因-『平成21年度 国民医療費』の分析-」を公表した。
国民医療費とは、医科診療や歯科診療にかかる診療費、薬局調剤医療費、入院時食時・生活医療費、訪問看護医療費等の総計で、評価療養や選定療養、正常な分娩等は含まれない。日医は、厚生労働省が2011年9月29日に「平成21年度 国民医療費の概況」を発表したことを受け、国民医療費の・・・
-
2011年10月26日(水)
[診療報酬] 外来放射線治療の前提となる診察、患者の状態に応じて緩和
-
厚生労働省が10月26日に開催した、中医協総会で配付された資料。この日は、がん対策、生活習慣病対策、感染症対策などがテーマとなった。
がん対策のポイントとしてあげられているのは(1)放射線治療(2)緩和ケア―のがん医療提供体制に関する2本柱である。
放射線治療については、専門医の不足を補うために、(1)全身状態が良好で、副作用が軽微な場合には、放射線治療医師が1名以上常勤していることや、医師・看護師・・・・
-
2011年10月13日(木)
[精神医療] 障害福祉計画に、精神科病院からの退院目標を設定
-
厚生労働省が10月13日に開催した、新たな地域精神保健医療体制の構築に向けた検討チームで配付された資料。この日は、平成22年6月29日に閣議決定された「障害者制度改革の推進のための基本的な方向について」を踏まえた検討状況が報告された。
厚労省当局は、閣議決定を踏まえ、退院支援、地域生活の支援体制の整備について、新たに(1)第3期障害福祉計画(都道府県)における明確な目標値の設定(2)できる限り入院を防止し・・・
-
2011年10月13日(木)
[専門医] 学会ごとに異なる専門医の認定基準や偏在について議論開始
-
厚生労働省が10月13日に開催した、「専門医の在り方に関する検討会」の初会合で配付された資料。この検討会は、医師の質の一層の向上および医師の偏在是正を図ることを目的として、専門医に関して幅広く検討を行うために設置されたもの。主に、(1)求められる専門医像(2)医師の質の一層の向上(3)地域医療の安定的確保―について検討を行う。
専門医とは、学会が一定の基準で認定した施設で5年間以上(初期臨床研修期間を含・・・
-
2011年10月06日(木)
[医療計画] 医療計画の4疾病5事業に精神科疾患追加にあたり、議論継続
-
厚生労働省が10月6日に開催した、医療計画の見直し等に関する検討会で配付された資料。この日は、厚労省当局から、精神保健医療の現状と取組状況における報告が行われた。
現在、精神保健医療改革として、アウトリーチ(訪問支援)の推進や、認知症と精神科医療、精神科救急の在り方などについて、「新たな地域精神保健医療体制の構築に向けた検討チーム」や「精神科救急医療体制に関する検討会」での検討が大詰めを迎えている・・・
-
2011年09月30日(金)
[精神医療] 24時間365日対応できる精神科救急窓口を全都道府県で確保せよ
-
厚生労働省は9月30日に、精神科救急医療体制に関する検討会の報告書を公表した。厚労省は、平成23年5月から同検討会において、「精神科救急医療体制」について議論を行ってきた。
報告書は、(1)都道府県が確保すべき精神科救急医療体制(2)身体疾患を合併する精神疾患患者の受入体制の確保(3)評価指標の導入―の3部構成となっている。
(1)では、(i)重症の救急患者に良質な医療を提供する(ii)精神疾患・障害に起因・・・
-
2011年09月29日(木)
[24年度予算] 精神疾患もつ救急患者のための空床確保などに20億円を計上
-
厚生労働省は9月29日に、平成24年度障害保健福祉部概算要求の概要を公表した。
概算要求額は前年度比1162億円(9.8%)増の1兆2978億円。このうち障害福祉サービス関係費は前年度比970億円(14.3%)増の7757億円となっている。
主な施策を見てみると、新規項目として、(1)日本再生重点化措置事業としての「障害児・者の地域移行・地域生活のための安心支援体制整備事業」に129億円(2)東日本大震災復旧・復興関連施策に6・・・
-
2011年09月28日(水)
[診療報酬] 24年度改定に向け詳細な審議スケジュール示す 中医協総会
-
厚生労働省が9月28日に開催した、中医協総会で配付された資料。この日は、平成24年度改定に向けた12月前半までのスケジュールが厚労省当局から示されたほか、受診時定額負担について議論を行った。
厚労省から示されたスケジュールは、年内(12月前半まで)に問題点の洗い出しを行うためのもの。改定基本方針の柱となる『4つの視点』に沿って、時間軸で整理されている(p84参照)。
たとえば、「充実が求められる領域」・・・
-
2011年09月27日(火)
[精神医療] 認知症患者退院等の目標値、第6期介護保険事業計画に反映を
-
厚生労働省が9月27日に開催した、新たな地域精神保健医療体制の構築に向けた検討チーム(第2R:認知症と精神科医療)で配付された資料。この日は、とりまとめに向けた議論を行った。
厚労省からは、「とりまとめ案」が提示されている。これは、平成22年12月22日の「中間とりまとめ」について、その後の議論を踏まえて修文したもの。認知症患者に対する精神科医療の具体的な方向性を、(1)地域での生活を支えるための精神科医・・・
-
2011年09月16日(金)
[医療保険] 受診時定額負担で賛否両論、改定基本方針の論点も示される
-
厚生労働省が9月16日に開催した、社会保障審議会の医療保険部会で配付された資料。この日は、高額療養費の見直し等や、平成24年度改定の基本方針策定について議論を行った。
高額療養費の見直しは、社会保障・税一体改革に盛り込まれているもの。現行制度には、(1)一般所得者の中に、負担が重い層がある(2)年間の医療費は同じでも、自己負担に大きな格差が生じるケースがある―などの批判がある(p84参照)。
(1)・・・
-
2011年09月14日(水)
[母子保健施策] 社会情勢等の変化踏まえ、母子健康手帳改正の議論に着手
-
- 母子健康手帳に関する検討会(第1回 9/14)《厚労省》
- 発信元:厚生労働省 雇用均等・児童家庭局 母子保健課 カテゴリ: 保健・健康
-
2011年09月09日(金)
[精神医療] 精神科医療機関と一般医療機関で、事前の相互支援体制構築を
-
厚生労働省が9月9日に開催した、精神科救急医療体制に関する検討会で配付された資料。この日は、とりまとめに向けた議論を行った。
厚労省当局から示された報告書案は、(1)都道府県が確保すべき精神科救急医療体制(2)身体疾患を合併する精神疾患患者の受入体制の確保(3)評価指標の導入―の大きく3部構成となっている。
(1)の精神科救急については、すべての都道府県に「24時間365日搬送可能な精神科救急医療システム・・・
-
2011年09月08日(木)
[精神医療] 32年度までに、認知症患者の半数退院するまでの期間を約2ヵ月に
-
厚生労働省が9月5日に開催した、新たな地域精神保健医療体制の構築に向けた検討チームで配付された資料。この日は、認知症に関する施策の目標値案について厚労省当局から報告を受けたほか、とりまとめに向けた議論を行った。
認知症については、平成21年9月の「今後の精神保健医療福祉のあり方等に関する検討会」報告書において、有病率調査を行い、その結果に基づいて精神病床の整備量などの目標値を定めるよう提言されている・・・
-
2011年09月01日(木)
[医薬品] PMDAの優先審査品目該当性相談の新設に伴い、取扱い事項変更
-
厚生労働省はこのほど、優先審査等の取扱いに関する通知を発出した。
優先審査を希望する新医薬品の優先審査の適用の可否決定については、迅速な対応を行う観点から、医薬品医療機器総合機構(PMDA)において、優先審査品目該当性相談が新設される。そのためこの通知では、優先審査の取扱いについて知らせている。
希少疾病用医薬品・医療機器を除く、新医薬品および新医療機器に対する優先審査適用可否の考え方としては、(・・・
-
2011年09月01日(木)
[医薬品] 病院、診療所、薬局等における向精神薬の授受等の注意事項を規定
-
- 病院・診療所等における向精神薬取扱いの手引きについて(9/1付 通知)《厚労省》
- 発信元:厚生労働省 医薬食品局 監視指導・麻薬対策課 カテゴリ: 医薬品・医療機器
手引きでは、向精神薬の(1)譲受け(2)譲渡し(3)保管(4)廃棄(5)事故(6)記録(7)立入検査―などについて、遵守しなければならない事項や、禁止事項が簡潔に整理されている(p2~p6参照)。たとえば、(1)の譲受けでは、向精神薬は、通常、向精神薬卸売業者などから購入でき、また(i)同一法人の他の病院・診療所から・・・
-
2011年08月29日(月)
[調査] 新たな成長や幸福度を比較調査するため、「幸福度指標」を提案
-
内閣府の「幸福度に関する研究会」は8月29日に、「報告(案)の概要―幸福度指標試案―」を公表した。
この研究会は、新成長戦略に盛り込まれた新たな成長・幸福度について調査研究するために設けられた。幸福は主観的概念であるため比較が困難だが、「幸福」を具体的に見えるように各種指標で表し(幸福度指標)、地域・時系列である程度の比較を可能にしている(p1参照)。
幸福度指標は、(1)経済社会状況(2)心身の・・・
-
2011年08月26日(金)
[労働衛生] 大震災後の「絆」を例に職場の人間関係を研究 生産性本部
-
日本生産性本部は8月26日に、同本部メンタルヘルス研究所で編纂する2011年版『産業人のメンタルヘルス白書』について発表した。同白書は、産業界におけるメンタルヘルスへの取り組み促進を図るため、2001年から毎年発表されているもの。
2011年版は巻頭に、高塚雄介氏(日本精神衛生学会理事長)が「大震災とメンタルヘルス」を特別寄稿。東日本大震災後、懸念される問題と企業の対応について、阪神大震災の経験などから紹介し・・・
-
2011年08月24日(水)
[医学研究] 平成23年度の脳科学研究プログラム、実施機関14件を決定
-
文部科学省は8月24日に、平成23年度「脳科学研究戦略推進プログラム」の実施機関等を決定したことを公表した。「脳科学研究戦略推進プログラム」については、少子高齢化を迎える我が国の持続的な発展に向けて、脳科学研究を戦略的に推進し、成果を社会に還元することを目的とし、平成20年度より開始している。
平成23年度は、(1)精神・神経疾患の克服を目指す脳科学研究(発達障害、うつ病、脳老化の各領域)(2)精神・神経・・・
ダウンロードしたPDFファイルを閲覧・印刷するには、Adobe Reader(またはAdobe Acrobat Reader)がインストールされている必要があります。
まだインストールされていない場合は、こちらより、Adobe Readerを予め、ダウンロード、インストールしておいてください。
まだインストールされていない場合は、こちらより、Adobe Readerを予め、ダウンロード、インストールしておいてください。