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特定非営利活動法人全国コミュニティライフサポートセンター 提出資料 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33397.html
出典情報 介護予防・日常生活支援総合事業の充実に向けた検討会(第2回 5/31)《厚生労働省》
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【コロナ禍の 3 年を経て、人口減少を実感し始めた最近気になる世の中の変化】
〇 「サロンを解散して、サロンを新たにつくる」という現象
全国各地で聞こえてくる現象のひとつ。一旦解散して、新たなサロンを始める、という
もの。どういうことか。
「お金も縛りも要らないので、自由にやらせて」ということの
ようだが、皆忙しいという背景がある。しかし、サロンの意味や意義を認識しているから、
主体的に継続するというのだ。多くは、日中は忙しいので、参加する仲間の都合の良い早
朝とか食事の終わった夜とかに集まって、ウオーキングをしたりランチ会をファミレス
で開いたり。このなかには、社会参加も身体活動も栄養も含まれます。これらをサロンと
認めれば、わざわざ集めなくてもいいのに、と思う。
〇 「認定されたサロンがない地域でも、サロンのような場はあるのよね」という声
これもまた、全国各地で聞く話。働きかけてもサロンが創出されない地域があるという
相談を受けて、その地域の状況を聞いてみると、
「公園に集ってラジオ体操やグランド
ゴルフを楽しんでいるグループがある」
「自宅の園庭を開放して、仲良しグループで健康
づくりをしている人たちがいる」
「市営住宅のベンチやスーパーマーケットのフードコー
ト、喫茶店に集って、毎日のようにおしゃべりに興じる仲良しグループがある」という。
サロンのような場はこんなにもたくさんあるんじゃないか、と思う。
市内に何百店もの喫茶店があるというまちで聞いた話。この地の住民は、毎日のように
喫茶店に集い、おしゃべりで情報交換、食事で栄養摂取、車を運転できる人に相乗りして
ついでの買いもの、ちょっと困ったことがあれば支え合う、という。住民が毎日通うこと
で喫茶店の常設を支え、喫茶店のスタッフと客同士が、お互いを気にかけ見守っている。
まさに喫茶店はサロンそのものなのだが、そういうなかでも「サロンをつくりましょう」
という働きかけは、喫茶店や自主サロンの営業妨害・活動妨害となっていやしないか。
地域の生活文化を壊さないように、まずは住民の暮らしぶりとその意味や価値を知る
ことから始めたい。
〇 「大好きな畑仕事やグランドゴルフは、サロンやデイサービス機能と同等」という視点
本人は「大好きな畑仕事を続けたい」「三度の飯よりも大好きなグランドゴルフに行き
たい」という思いがあっても、家族はそこで何かあったら心配、誰かに迷惑がかかったら申
し訳ないという思いから、サービスに結びつけがち。そうしたなか、地域包括支援センター
やケアマネジャー、生活支援コーディネーター等が、家族や周りの関係する人たちと話し合
い、畑仕事やグランドゴルフなどを継続できている人がいる。
畑仕事、グランドゴルフを楽しむ仲間が、見守り、手伝い、自宅と畑や公園の間の行き
来を同伴してくれるなどして、これまでの暮らしを継続している人がいる。
家族や専門職・事業所の理解で、本人の望む暮らしを継続できるようにしたい。

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