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資料6 新型コロナウイルス感染症の影響 (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24115.html
出典情報 健康日本21(第二次)推進専門委員会(第17回 2/25)《厚生労働省》
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よる入院や ICU 入院のリスクが高く、感染時の有害な結果と関連することが示唆されている 8)。ア
ルコール使用障害者に対する感染予防は特に重要と考えられる。
別表第五(5)喫煙
○ 喫煙は、新型コロナウイルス肺炎の重症化に直接関わるだけでなく、COPD、CKD、2 型糖尿病
等の基礎疾患の重症化を介しても、新型コロナウイルス感染の重症化を引き起こすことが報告され
ている 18)。第 1 波の感染拡大に伴う喫煙⾏動に与える影響については、⼼理特性やストレス,
経済状況によって、その影響が異なることが海外の研究で報告されている。たとえば、コロナ禍におけ
る外出制限や隔離に伴うストレスが高いと喫煙量が増加したが,感染への恐れによるストレスが高
いと喫煙量が減少した 19)。2020 年 4 月からの初回の緊急事態宣言下での喫煙⾏動への影
響を調べた国内の調査研究でも、喫煙者の特性によって影響が異なっていた 20)。全体の
32.1%で喫煙本数が増加した一方、11.9%が禁煙していた。男性や高齢者では禁煙や本数を
減らす⾏動をとりやすかったのに対して、テレワーク実施や一人暮らしでは喫煙本数の増加がみられ
た。紙巻たばこから加熱式たばこに切り替えた場合は禁煙⾏動をとりにくかった。国⽴がん研究セン
ターが 2021 年 3 月に実施した調査においても、同居人の喫煙による受動喫煙が増加していると
回答した非喫煙者が 10%いたのに対して、減っていると回答した割合は 1.6%に過ぎなかった
21)。そのほか、厚生労働科学研究として、コロナ禍における社会・健康格差評価研究としてイン
ターネット調査(JACSIS study)が実施されており、その結果が待たれるところである。
○ 新型コロナウイルス感染の再拡大並びに今後の新しい感染症の流⾏に備えた対策を検討するた
めに、1 年間以上続いたコロナ禍が集団全体の喫煙にどのような影響を与えたのかについて、喫煙
率やたばこの消費量を指標として評価を⾏う必要がある。