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資料6 新型コロナウイルス感染症の影響 (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24115.html
出典情報 健康日本21(第二次)推進専門委員会(第17回 2/25)《厚生労働省》
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別表第三(2)次世代の健康
○ ステイホームによる生活習慣の乱れ(運動不⾜、睡眠リズムや食習慣の乱れ等)やインターネッ
トやゲーム時間の増加による健康影響。
○ 健康危機を経験した子どもの精神発達、社会性の発達への影響。具体的には、マスクによって保
育者等の表情を読み取れないことによる影響や人や社会との交流の減少による影響。
○ 経済格差が拡大していると言われており、そのことが子どもの健康にあたえる影響。
○ 令和 2 年度は未成年の自殺が増加しており、健康危機に対する恐怖や不安、日常生活の制限
による心の健康への影響。
○ 不登校やオンライン授業等の児童生徒の学校との関わりの多様化が健康に及ぼす影響。
○ 健康危機による保護者の心身の健康の変化が子どもの健康に及ぼす影響。
等が懸念されており、注視が必要である。
別表第三(3)高齢者の健康
○ 令和元(2019)年5月に策定された「健康寿命延伸プラン」においても、介護予防の観点から
通いの場の拡充を図ることており、新型コロナウイルス感染症の感染防止にも配慮しつつ、通いの場
の拡充への更なる取組の推進を図っている。
○ ロコモチャレンジ協議会では、コロナ禍にあっては、ホームページ上で特設サイト「コロナに勝つ、ロコ
モに勝つ」を作成し、コロナ禍での健康二次被害であるロコモリスクと対処法を啓発している。
○ 整形外科学会のプロジェクト研究として、令和 3(2021)年­令和5(2023)年にかけて、
コロナ禍における全国横断運動器調査を実施している。
別表第四 健康を支え、守るための社会環境の整備
○ 新型コロナコロナウイルス感染症の流⾏への対策として、外出制限及びそれに伴い社会参加や友
人・知人との交流を控えた人は多い。調査によると、高齢者では約 6 割の回答者が、新型コロナウ
イルス感染症の流⾏前に比べ、社会参加の頻度が減ったと回答している(JAGES AMED 調査
2021)。新型コロナウイルス感染症対策のために、①地域のつながりや、②健康づくりを目的とし
た活動に主体的に関わる国⺠の数は減少したと考えられる。失職を含む就業状況の変化や、収入
の減少、感染への不安等他の要因もあって、新型コロナウイルス感染症以外の二次的な健康被
害として、こころの健康、自殺、高齢者におけるフレイルの増加等が懸念される。
○ 新型コロナウイルス感染リスクを上昇させることなく、交流や社会参加する方法として、インターネッ
トを用いた活動が、少しずつ広がりを⾒せている。しかし、低所得者・低学歴者・農村的地域・高齢
者等で、インターネット利⽤率が低いという「デジタルデバイド」が指摘されている(総務省 通信白
書 2021、Kondo N, et al 2021) JAGES WPRO 2021)。インターネット利⽤者は、うつ
発症や糖尿病発症が 2〜3 割少ないこと(Nakagomi A, et al 2020、Kondo N, et al 2021)
や、令和2(2020)年 4〜5 月の緊急事態宣言期間中にビデオ通話のインターネットを介したコ
ミュニケーション等を増やした高齢者では、約 8 ヶ月後におけるうつやフレイルが少ないこと等、インタ
ーネット利⽤による健康維持効果を示唆する報告が相次いでなされた(JAGES AMED 調査
2021)。今後、さらに検証が必要だが、デジタルデバイドが、新たな健康格差の要因になっている