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資料6 新型コロナウイルス感染症の影響 (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24115.html
出典情報 健康日本21(第二次)推進専門委員会(第17回 2/25)《厚生労働省》
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別表第二(3)糖尿病
○ 外出自粛に伴う活動量の低下や、喫煙、飲酒量増加による生活習慣の悪化などが懸念される。
○ 治療中断による糖尿病コントロールの悪化が懸念される。
○ 糖尿病は COVID-19 の重症化リスクとされている。
○ 糖尿病等の基礎疾患のある方に対しては優先的にワクチン接種を進めていく。
○ ワクチン接種の待ち時間などに、コロナ対策としても生活習慣改善の取り組みを合わせて実施して
いくことの⼤切さを伝える。
○ 自治体は地域の感染状況に応じて、住⺠に対しフェーズに合わせた感染対策の具体的な方法を
示していく。
○ 令和3(2021)年度特別研究※において、新型コロナウイルスが糖尿病のコントロールや診療
に与える影響を検討し、今後の診療体制を提案するための研究を実施。
※「新型コロナ感染症流⾏による糖尿病患者の生活様式・受診⾏動の変化が重症化に及ぼす影響
の解析と今後の診療体制構築のための研究」(研究代表者 植⽊浩⼆郎)
○ 新型コロナウイルス感染症による健診受診控えに対してリーフレットを通して受診勧奨を啓発。
別表第二(4)COPD
○ 新型コロナ感染症の重症化因子であることの周知。
● 新型コロナ感染症診療の手引き第5版に記載されているとおり、COPDは新型コロナ感染症
の重症化因子であることが世界的に認知されている。一般人口において未診断COPDが多数
潜在している現状を鑑みると、新型コロナ感染症で重症化・死亡した症例にも多数の未診断CO
PDが潜在していたことが想定される。新型コロナ感染症の知識普及と 共に、COPDの認知
度を向上させることの重要性は極めて高いと考える。
別表第三(1)こころの健康
○ 経済的な困難、孤⽴・孤独の増加等、様々な要因によって、コロナ禍はこころの健康に無視でき
ない悪影響を与えている可能性が考えられている。
○ 自殺者数は令和2(2020)年に増加に転じた。若年者と⼥性において自殺者数の増加が認
められており、今後も注視が必要である。
○ 新型コロナウイルス感染拡大前と比べて、世界中でうつ病は 5320 万人(27.6%)、不安症は
7620 万人(25.6%)増加したと推定されている 4)。日本における⼼理的苦痛を感じている者
の割合は、コロナ後の国⺠⽣活基礎調査が令和4(2022)年に実施予定であるためコロナ前と
の直接の比較は現時点ではできないものの、重度の精神的苦痛を抱えている者の割合が大幅に
増加している可能性が示唆されており 5, 6)、今後の注視が必要である。
○ 精神疾患からの回復のための社会資源の変化によって精神疾患が悪化している可能性もある。
たとえば、依存症を持つ人が感染の恐怖から自助グループへの参加を中断したり、感染拡大防止
の観点から自助グループの開催が中止されたりして、そのことが依存症の増悪につながっている可能
性が指摘されている 7)。