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参考資料2_「がん研究10か年戦略」の推進に関する報告書(中間評価) (19 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32589.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第10回 4/12)《厚生労働省》
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支援していけるよう、民間団体が行うがん患者の相談支援に関する活動との
効果的な連携についても検討すべきである。


我が国において、障害のあるがん患者に関する課題は明確になっていな
い。障害のあるがん患者に対してどのような対応が必要かということについ
て、行政、医療従事者での問題意識の共有が不十分であり、対応も病院ごと
に異なる。障害のあるがん患者の実態やニーズ、課題を明らかにする研究を
推進すべきである。

(9)各柱にまたがる「横断的事項」について
①「シーズ探索」について
がん治療のシーズ探索については、AMED 次世代がん医療創生事業が中心とな
り、がんゲノム医療、難治性がん・希少がんの克服、免疫療法の確立等に向
け、主に、「がんの発症・進展に関わる代謝産物やタンパク質相互作用に着目
した新規治療法の研究」、「がん生物学と異分野先端技術の融合による新規創薬
システムの構築とそれによるがん根治療法の研究」、「体内のがん細胞を取り巻
く環境制御と免疫応答効率化への革新的・基盤的治療法の研究」、「患者に優し
い高感度・高精度ながん診断法の研究」、「がん細胞の不均一性等に対応したが
んの治療法の研究」の5つの観点からシーズ探索の研究を支援してきた。この
結果、固形がんに対して治療効果のある CAR-T 細胞等、8 件の研究成果(平成
28 年度以降に採択した課題を集計)が将来有望なシーズとして見出され、実用
化に向けて、AMED 革新がん医療実用化研究事業に導出した。また、悪性中皮腫
の精密・早期診断が可能になる新規マーカー等、9 つの研究成果(平成 28 年度
以降に採択した課題を集計)を企業へ導出した。今後も、有望なシーズを見出
し、着実に育て、実用化まで切れ目のない支援をしていくべきである。
シーズ探索は、新たながん治療法や診断法開発の原点であり、シーズが枯渇
すれば、その開発は困難となる。将来的なシーズの枯渇を防ぐためには、がん
研究において現在注目されている技術だけに目を向けるのではなく、その他の
先端技術にも着目するなど、研究の裾野を広げて新たなシーズを見出すこと
を、継続的に支援すべきである。
②「がんゲノム医療に係る研究」について
今般、がん領域においては、ゲノム情報等を利活用した研究開発のみなら
ず、がんゲノム医療の実装を目指した様々な取組が進められている。平成 30
(2018)年には、がんゲノム医療中核拠点病院等が全国に整備され、複数の遺
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