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参考資料2_「がん研究10か年戦略」の推進に関する報告書(中間評価) (18 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32589.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第10回 4/12)《厚生労働省》
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を検討するにあたっては、小児診療科と成人診療科が連携し、かつ医療従事者
の視点だけではなく、実際にフォローアップの対象となる患者や家族の視点
に立ち、長期にわたり確実にフォローアップができることが重要であること
に留意すべきである。


AYA世代のがん患者は、教育、就学や就労、生殖機能など他の世代とは異
なる不安や悩みを抱えるため、個々に応じた支援が重要である。AYA世代の
がん患者の特性に着目し、教育、就労、生殖機能等の社会生活における課題へ
の支援について研究を進めるべきである。また、AYA世代のがん患者に適切
に相談支援を提供するために、体制整備・人材育成に関する研究も進めるべき
である。

● がん情報について、国立がん研究センターがん情報サービスの整備が進み、
国民が、がんに関する正しい情報に簡単にアクセスできるようになった。一方
で、免疫療法やゲノム検査等に関して、科学的根拠が明らかではない情報が存
在している現状を踏まえ、引き続き、がん教育充実の観点から、必要な人に確
実に情報が伝わる、適切な情報発信の体制に関する研究を進めるべきである。
また、国民が正しい知識に基づいたがん予防の実践や、がん治療の選択ができ
るように、ヘルスリテラシーの向上が重要である。そのためには、行政や学会
等が正しい情報を能動的かつ積極的に発信していくことが必要であり、国民
のヘルスリテラシーの向上を目指した情報発信に関する研究を推進すべきで
ある。


効果的かつ効率的に質の高いがん診療や支援を提供するための、がん診療
に携わる者の適正な配置については十分に検証できていない。効果的かつ効
率的に質の高いがん診療や支援を提供することができるよう、がん登録から
把握できる罹患情報等を活用し、がん種を意識した適正な人材配置に関する
研究を進めるべきである。



がん登録データの効果的な利活用を図る観点から、個人情報の保護に配慮
しながら、がん登録データとレセプト情報等、臓器や診療科別に収集されて
いるがんのデータ等との連携について研究を進めるべきである。



がんとの共生の観点から、個々の事情に応じた質の高い相談支援が求めら
れることに鑑み、引き続き、質の高い相談支援の提供ができるような人材の
育成について研究を進めるべきである。また、社会として患者やその家族を
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