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参考資料2 新型コロナワクチンの接種について(令和4年10月7日第38回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会資料1) (44 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00053.html |
出典情報 | 第87回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第16回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)《厚生労働省》 |
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(参考)新型コロナワクチンのMIS-C予防効果
野生株やデルタ株と比較して、オミクロン株による感染では、0-17歳におけるMIS-C ※1 の発生率は低かった。
さらにオミクロン株流行期において、ワクチン接種者は未接種者に比較してMIS-C発生率が低かった。
Holm et al1(Research Letter, JAMA Pediatrics, 2022)
研究内容:デンマーク国内全ての病院小児科18か所における0-17歳の患
者のうち、オミクロン株が新型コロナウイルス感染症全体の95%以上を
占めた2022年1月1日ー2月1日に新型コロナウイルス感染症に罹患し、
2022年1月1日ー3月15日の間に診断を受けた者が対象。新型コロナワ
クチンを接種後14日以上経過した者を接種群、それ以外の者を非接種群
とした。新型コロナワクチン接種の有無によるMIS-C発症リスクを評価し
た前向きコホート研究。
結果:研究期間中に583,618名が新型コロナウイルスに感染したと推定※
2された。接種群で1名(5-11歳0名、12ー17歳1名)、非接種群で
11名(0-4歳3名、5ー11歳7名、12ー17歳1名)がMIS-Cと診断さ
れた。各群、年齢層におけるMIS-C発症リスクは以下の通り。
接種群
‒ 12ー17歳:5.0例/100万感染者 [95%CI:0.1ー27.8]
非接種群
‒ 0-4歳: 25.4例/100万感染者 [5.2ー74.2]
‒ 5-11歳: 45.2例/100万感染者 [18.2ー93.1]
‒ 12ー17歳:23.6例/100万感染者 [0.6ー131.4]
また、野生株2やデルタ株3感染によるMIS-C発症リスクは以下の通り。
野生株(ワクチン非接種):245.6例/100万感染者 [155.7ー368.5]
デルタ株
‒ 接種群(12ー17歳): 101.5例/100万感染者 [2.6ー565.2]
‒ 非接種群(0-17歳): 290.7例/100万感染者 [216.4ー382.2]
新型コロナウイルス株別、ワクチンの接種状態別の
感染者数、MIS-C発症者数とMIS-C発症リスク
※1 Multisystem Inflammatory Syndrome in Children。小児COVID-19関連多系統炎症症候群。
※2 検査を受けていない者がいることによる患者数の過小評価を避けるため、2022年2月の成人献血者におけるPCR検査で確認された新型コロナウイルス感染症罹患率を基に、
検査陽性者数に対して5ー17歳で1.5倍、0-4歳で2.1倍を乗じている。
1. Holm M, et al. Risk and Phenotype of Multisystem Inflammatory Syndrome in Vaccinated and Unvaccinated Danish Children Before and During the Omicron Wave. JAMA Pediatr. 2022.
2. Nygaard U, Holm M, Hartling UB, et al. Incidence and clinical phenotype of multisystem inflammatory syndrome in children after infection with the SARS-CoV-2 delta variant
by vaccination status: a Danish nationwide prospective cohort study. Lancet Child Adolesc Health. Published online May 5, 2022.
44
3. Holm M, et al. Multisystem inflammatory syndrome in children occurred in 1 of 4000 children with severe acute respiratory syndrome coronavirus 2. Acta Paediatr.
2021;110(9):2581-2583.
野生株やデルタ株と比較して、オミクロン株による感染では、0-17歳におけるMIS-C ※1 の発生率は低かった。
さらにオミクロン株流行期において、ワクチン接種者は未接種者に比較してMIS-C発生率が低かった。
Holm et al1(Research Letter, JAMA Pediatrics, 2022)
研究内容:デンマーク国内全ての病院小児科18か所における0-17歳の患
者のうち、オミクロン株が新型コロナウイルス感染症全体の95%以上を
占めた2022年1月1日ー2月1日に新型コロナウイルス感染症に罹患し、
2022年1月1日ー3月15日の間に診断を受けた者が対象。新型コロナワ
クチンを接種後14日以上経過した者を接種群、それ以外の者を非接種群
とした。新型コロナワクチン接種の有無によるMIS-C発症リスクを評価し
た前向きコホート研究。
結果:研究期間中に583,618名が新型コロナウイルスに感染したと推定※
2された。接種群で1名(5-11歳0名、12ー17歳1名)、非接種群で
11名(0-4歳3名、5ー11歳7名、12ー17歳1名)がMIS-Cと診断さ
れた。各群、年齢層におけるMIS-C発症リスクは以下の通り。
接種群
‒ 12ー17歳:5.0例/100万感染者 [95%CI:0.1ー27.8]
非接種群
‒ 0-4歳: 25.4例/100万感染者 [5.2ー74.2]
‒ 5-11歳: 45.2例/100万感染者 [18.2ー93.1]
‒ 12ー17歳:23.6例/100万感染者 [0.6ー131.4]
また、野生株2やデルタ株3感染によるMIS-C発症リスクは以下の通り。
野生株(ワクチン非接種):245.6例/100万感染者 [155.7ー368.5]
デルタ株
‒ 接種群(12ー17歳): 101.5例/100万感染者 [2.6ー565.2]
‒ 非接種群(0-17歳): 290.7例/100万感染者 [216.4ー382.2]
新型コロナウイルス株別、ワクチンの接種状態別の
感染者数、MIS-C発症者数とMIS-C発症リスク
※1 Multisystem Inflammatory Syndrome in Children。小児COVID-19関連多系統炎症症候群。
※2 検査を受けていない者がいることによる患者数の過小評価を避けるため、2022年2月の成人献血者におけるPCR検査で確認された新型コロナウイルス感染症罹患率を基に、
検査陽性者数に対して5ー17歳で1.5倍、0-4歳で2.1倍を乗じている。
1. Holm M, et al. Risk and Phenotype of Multisystem Inflammatory Syndrome in Vaccinated and Unvaccinated Danish Children Before and During the Omicron Wave. JAMA Pediatr. 2022.
2. Nygaard U, Holm M, Hartling UB, et al. Incidence and clinical phenotype of multisystem inflammatory syndrome in children after infection with the SARS-CoV-2 delta variant
by vaccination status: a Danish nationwide prospective cohort study. Lancet Child Adolesc Health. Published online May 5, 2022.
44
3. Holm M, et al. Multisystem inflammatory syndrome in children occurred in 1 of 4000 children with severe acute respiratory syndrome coronavirus 2. Acta Paediatr.
2021;110(9):2581-2583.