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最終評価報告書 参考資料 (70 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28410.html
出典情報 健康日本21(第二次)最終評価報告書を公表します(10/11)《厚生労働省》
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総括

ー禁煙分野ー

公益社団法人地域医療振興協会
ヘルスプロモーション研究センター センター長

中村 正和

禁煙と受動喫煙防止は
健康寿命を延ばすための大前提
人生100年時代において、生涯にわたり健康で生活できるために、禁煙と受動喫煙防止の重
要性が改めて認識されています。喫煙は免疫機能の低下と呼吸器系をはじめ全身の臓器の損傷
を引き起こし、感染症のリスクを高めることがわかっています。新型コロナウイルス感染症に
おいても、その重症化に関わることが報告されています。
平成24年にスマート・ライフ・プロジェクトの
「健康寿命をのばそう!アワード」
が始まりまし
た。初回のアワードで2団体が禁煙の取組み
(受動喫煙防止や喫煙防止を含む)
で受賞して以来、
これまで毎年1~3団体が禁煙に関連した取組みで受賞され、既に10数件に達しています。
受賞された取組み内容はいずれも先駆的であり、その成果が数値で客観的に評価されていま
す。今回事例集をまとめるにあたり、受賞団体すべてを紹介したいところですが、紙面の都合
で6事例を選定しました。
自治体では、全国に先駆けて地域の総合的なたばこ対策に取組み、喫煙率を減少させた岐阜
県多治見市、健康増進法の改正に先行して受動喫煙防止の条例を制定し、心疾患等の発症の
減少が確認された北海道美唄市の2事例。企業では、飲食業界では屋内全面禁煙が難しいとさ
れていた時代に、運営する全店舗で全面禁煙を実行した株式会社グローバルダイニング、たば
こ対策の取り組みが遅れている小規模事業所において経営者と全社員が話し合って屋内禁煙と
非喫煙者の新規雇用を実現し、喫煙率0%を達成したアクロクエストテクノロジー株式会社の
2事例。団体では、医療関係者が禁煙支援や禁煙治療の知識とスキルを修得できるeラーニング
プログラムを開発し、効果検証と普及に取り組んだ日本禁煙推進医師歯科医師連盟、医師会が
行政や薬剤師会と協働して地域ぐるみで喫煙防止と禁煙の推進に取り組んだ一般社団法人行田
市医師会の2事例です。
今後、これらの好事例をふまえ、国民の健康と命を守るための禁煙活動の輪がさらに広がる
ことを期待しています。

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