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資料4-6   メトホルミン塩酸塩 (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00022.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第50回 1/26)《厚生労働省》
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2) zum Einsatz von Metformin vor und während der Schwangerschaft bei Frauen mit PCOS und
Kinderwunsch 2015.16)
以下のように記載されている。
OHSS のリスクを軽減するために IVF/ICSI の際には本薬の追加投与を検討する。
1 日投与量 1500~2000 mg が推奨される。消化器系の副作用を抑えるために、徐々に増
量することを推奨する。BMI を考慮した場合の本薬の用量は、表 3 のとおりである。
表3

BMI 別の本薬の用法・用量

BMI
BMI<25 kg/m2
25 kg/m2≦BMI<30 kg/m2
30 kg/m2≦BMI

用量
500 mg
850 mg
1000 mg

投与回数
1日2回
1日2回
1日2回

妊娠を確認した場合、本薬は流産率、妊娠後期の妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群の有意
な減少を示すエビデンスがないため、投薬を中止すべきである。
副作用として、下痢、吐き気、嘔吐、一過性の消化器症状が知られている。また、ビタ
ミン B12 の吸収低下により稀に悪性貧血を起こす。金属味が生じることもある。
3) The Prevention of Ovarian Hyperstimulation Syndrome18)
以下のように記載されている。
OHSS の発現割合を低下させる可能性があるため、IVF を行う PCOS 患者では、本薬の
追加を検討すべきである。
本薬は OHSS 予防に効果があるため、理想的には予定された本薬 500 mg 就寝前の低用
量で開始し、1 日あたり 500 mg×3(1500 mg)の有効用量まで徐々に増量することを
推奨する。本薬は採卵まで継続する必要がある。
4) International evidence-based guideline for the assessment and management of polycystic ovary

syndrome 2018.21)
GnRH アゴニスト法と共に及び IVF/ ICSI 治療を行う PCOS 女性患者では、本薬を FSH
による排卵卵巣刺激の前/間に使用でき、臨床妊娠率を改善し OHSS の発症リスクを低
下させる。
IVF/ICSFI 治療を行う PCOS 患者女性に、本薬併用下で GnRH アゴニストプロトコール
を実施する場合、以下を考慮する。
本薬は GnRH アゴニスト治療開始時に開始する。
本薬は 1000~2550 mg/day で使用する。
本薬は妊娠検査又は月経時には中止する(本薬投与治療が必要な場合を除く)

本薬の副作用
本薬を処方する場合には以下の点を考慮すること。

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