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資料4-6   メトホルミン塩酸塩 (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00022.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第50回 1/26)《厚生労働省》
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PCOS 患者及び糖尿病患者を対象とした臨床試験に基づくメタ・アナリシスの結果、
対照に対する本薬の大奇形の割合の OR[95%CI]は 0.50[0.15, 1.60]であった。
PCOS 患者のみを対象とした観察研究における奇形の割合は対照及び本薬でそれぞ
れ約 7.2%及び 1.7%だった。
<生殖発生毒性試験>
1) 生殖発生毒性試験(
「メトグルコ錠 250 mg」初回承認申請時添付資料)31)
受胎能及び一般生殖能試験として、雌ラットに本薬 0、120、300 及び 600 mg/kg/日を交
配 2 週間前から剖検まで反復経口投与した結果、黄体数及び着床数に影響はなく、自然分
娩した雌ラットにおいては、妊娠期間、出産率及び着床痕数にも影響は認められなかった。
胚・胎児発生に関する試験として、雌ラットに本薬 0、120、300 及び 600 mg/kg/日を妊娠
6 日目から 15 日目まで反復経口投与した結果、黄体数、着床数、生存胎児数、吸収胚数、
死亡胎児数、体重、頭殿長及び性比のいずれにも影響は認められなかった。また、雌ウサ
ギに本薬 0、50、100 及び 140 mg/kg/日を妊娠 6 日目から 18 日目まで反復経口投与した結
果、胚・胎児への影響は認められなかった。
2) Repercussions of a hypoglycemic drug, N-N-dimethylbiguanide HCl, on gestation and fetal
development in rats(Compt Rend 1961; 253, 321-3)32)
雌ラットに本薬 500 及び 1000 mg/kg を妊娠 1 日目から 12 日目まで反復経口投与した結
果、胎仔の死亡及び奇形の発生割合は対照群と比較して高値であった。
(2)Peer-reviewed journal の総説、メタ・アナリシス等の報告状況
代表的な公表文献の概略について、以下に示す。
1) Metformin treatment before and during IVF or ICSI in women with polycystic ovary syndrome.
(Cochrane Database Syst Rev 2020; 12: CD006105)33)
IVF/ICSI を施行予定の PCOS 患者を対象に本薬の有効性及び安全性を検討した無作為化
比較試験に基づくメタ・アナリシスの結果について、以下のように記載されている。
本薬の投与量は 1000~2550 mg/日であった。
プラセボ又は無治療に対する本薬の OHSS 発現割合、生産率(ロング法による)、生産
率(ショート法による)
、妊娠率(ロング法による)、妊娠率(ショート法による)
、流
産率及び副作用の発現割合のリスク比[95% CI]は、0.46[0.29, 0.72]
、1.30[0.94, 1.79]、
0.48[0.29, 0.79]、1.32[1.08, 1.63]
、1.38[0.21, 9.14]
、0.86[0.56, 1.32]及び 3.35[2.34,
4.79]であり、採卵数の平均値差[95%CI]は 0.03[-1.42, 1.48]であった。
2) A systematic review and meta-analysis of metformin among patients with polycystic ovary
syndrome undergoing assisted reproductive technology procedures.(Int J Gynaecol Obstet 2015;
11