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資料4-6   メトホルミン塩酸塩 (13 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00022.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第50回 1/26)《厚生労働省》
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卵胞発育において、卵胞内の顆粒膜細胞と卵母細胞にエネルギー供給をすることは重
要である。分裂中の顆粒膜細胞は主に解糖系経路を介してグルコースを利用しており、
これによって生成した ATP 及び代謝物(ピルビン酸及び乳酸)が卵胞液及び卵母細胞
に供給される。
PCOS 患者の顆粒膜細胞においては、インスリン刺激によるグルコースの取込み障害
と解糖系活性の低下が指摘されている。本薬は、インスリン刺激による顆粒膜細胞の
細胞膜へのグルコーストランスポーター(GLUT-4)の移動を増加させることが示され
ており、インスリン抵抗性の PCO における顆粒膜細胞のグルコースの取込みと代謝を
増加させ、卵胞発育を促進する可能性がある。
最近のコクランレビューでは、本薬を服用している女性では排卵率と妊娠率が高いと
結論づけられているが、本薬が PCOS 患者における卵母細胞の発育能力を改善できる
かどうかは確立していない。
PCOS 患者における不妊治療の第一選択は CC であるが、妊娠を希望する肥満の PCOS
女性においては本薬と CC の併用は有効である可能性がある。
本薬単独療法は妊娠を希望する非肥満の PCOS 患者に有効である可能性がある。
PCOS 患者における IVF/ISCI 周期での本薬併用は、妊娠率等の生殖に関するエンドポ
イントに影響しないが、OHSS 発現割合を有意な減少させる。
<国内における教科書等>
1)生殖医療の必修知識 35)
PCOS ではインスリン増感薬であるメトホルミンを COS に併用することにより、成熟
卵数が増加し、受精率や妊娠率が向上する可能性がある。
しかし、メタ・アナリシスで明らかにされているのは OHSS 発生率の低下のみであり、
厳格な RCT が必要と述べられている。
なお、海外の報告における本薬の常用量は 1000~2500 mg/日と多量で、COS を開始す
る前から長期投与している点に注意を要する。
(4)学会又は組織等の診療ガイドラインへの記載状況
<海外におけるガイドライン等>
1) Prevention and treatment of moderate and severe ovarian hyperstimulation syndrome: a

guideline.(Fertil Steril 2016; 106: 1634-47)10)
以下のように記載されている。
本薬は PCOS における OHSS リスクを減少させる。
IVF を行う PCOS 患者において、卵巣刺激時に本薬 500 mg を 1 日 3 回又は 850 mg を
1 日 2 回投与した結果、OHSS の発現割合が低下することが示された。

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