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参考資料2 保健事業の実施計画(データヘルス計画)策定の手引き (10 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28208.html
出典情報 データヘルス計画(国保・後期)の在り方に関する検討会 高齢者保健事業の実施計画(データヘルス計画)策定の手引きに係るワーキンググループ(第1回 9/28)《厚生労働省》
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(質的情報の分析、地域資源の把握)


健康課題の抽出のためには、健診データや医療レセプトデータ等のみならず、
個人の生活実態や社会環境10等に着目して、地域特有の質的情報の分析や地域資
源の把握11に努めることも重要である。その際には、行政単位や中学校区単位な
どに着目するほか、地域における公共交通機関、医療機関へのアクセスの利便性
などに着目することも考えられる。



また、高齢者を多く抱える保険者等の特性から、多角的・複合的に社会環境を
把握するツールとして、日常生活圏域単位での現状分析、課題抽出、地域資源や
社会資源の把握等が出来る「地域包括ケア「見える化」システム」 等を活用する
ことも有用である。

イ.健康課題の抽出・明確化
(保健事業の対象となる健康課題の抽出・明確化)


上記の分析結果に基づき、前期計画の評価も踏まえ、健康課題を抽出・明確化

し、関係者と共有する。
具体的には、例えば、
・ 健診データ(質問票を含む。
)により、有所見者割合の高い項目、性・年齢
階層別や生活習慣の傾向を把握・分析する、
・ 医療費が高額となっている疾患について、予防可能な疾患かどうかを見極め
る、
・ 介護データから有病割合の高い疾病を確認し、要介護状態と生活習慣病の関
連を把握する、
等により、健康課題を抽出・明確化することが考えられる。
(他保険者等との連携による健康課題の抽出・明確化)


保険者等が保有するデータが被保険者の実態を必ずしも十分に把握できないこ
ともあり得ることから、情報交換を行うなど他保険者等との連携を推進すること12
により、健康課題をより明確にするよう努める。

10

国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針(平成24年厚生労働省告示
第430号)第一の四においては「社会環境」について、「個人の健康は、家庭、学校、地
域、職場等の社会環境の影響を受けることから、社会全体として、個人の健康を支え、守
る環境づくりに努めていくことが重要」とされている。
11
質的情報とは、日ごろの保健活動における住民の声、地域の状況について課題と感じて
いることや思いなど、単純な数値化が困難な情報を指す。地域資源とは、住民組織、民間
企業、専門職団体等を指す。
12
市町村国保であれば、国保部局のみならず、保健衛生部局等の関係部局の保健師等が日
頃の保健活動を通じて把握している情報等を踏まえる、国保組合や広域連合であれば、市
町村の保健師等が日頃の保健活動を通じて把握している情報等を踏まえる等。
10