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○令和4年度診療報酬改定に係る検討状況について(説明) ○意見発表者による意見発表、中医協委員からの質問 (41 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00135.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第512回  1/21)《厚生労働省》
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令和3年 12 月8日
中央社会保険医療協議会
会長 小 塩 隆 士 殿
中央社会保険医療協議会
1号側(支払側)委員
安藤 伸樹
松本 真人
佐保 昌一
間宮 清
眞田 享
鈴木 順三
末松 則子

令和4年度診療報酬改定に関する1号側(支払側)の意見

新型コロナウイルス感染症は、我々の生活・雇用・労働・産業のあらゆる分野
に甚大な影響を及ぼした。未知の脅威に対する医療従事者の献身的な活動をはじ
め、検査・医薬品・ワクチン等も含めた新型コロナウイルス感染症への対応に関
わる方々の尽力に心より敬意を表する。そして何より国民が感染対策の努力を重
ねた結果、今秋から新規感染者数や重症者数が落ち着いてきてはいるものの、社
会・経済の先行きは依然として不透明である。
一方、令和2年度は一時的に医療費が減少したが、賃金・物価の伸びを医療費
の伸びが上回り、医療保険財政を圧迫する構図が長らく続いている。今後も少子
高齢化は確実に進み、支え手が減少するなかで、まさに令和4年度から団塊の世
代が 75 歳に到達し始める。コロナ禍においても地域医療構想で想定している人
口構造と医療ニーズの変化は止まらない。
国民皆保険制度の長期的な持続可能性を高めつつ、医療提供体制を新興感染症
にも強い効率的・効果的な仕組みへ再構築することや、高い水準の自然増を考え
れば、令和4年度は診療報酬を引き上げる環境になく、国民の負担軽減につなげ
るべきであり、配分の見直しに主眼を置いたメリハリのある改定とする必要があ
る。薬価等については、イノベーションの推進にも配慮しながら、市場実勢価格
の低下に伴う公定価格の引き下げ分を、長期的に上昇し続ける負担の抑制のため
に還元されなければ、国民の理解は得られない。

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