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B.1.1.529系統(オミクロン株)が主流である間の当該株の特徴を踏まえた感染者の発生場所毎の濃厚接触者の特定及び行動制限並びに積極的疫学調査の実施について (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00332.html
出典情報 B.1.1.529系統(オミクロン株)が主流である間の当該株の特徴を踏まえた感染者の発生場所毎の濃厚接触者の特定及び行動制限並びに積極的疫学調査の実施について(7/30付 事務連絡)《厚生労働省》
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2.積極的疫学調査の実施について
(1)基本的な考え方
a.従来の方法
従来の積極的疫学調査については、
「新型コロナウイルス感染症患者に対する
積極的疫学調査実施要領」(以下「実施要領」という。)等に基づき、感染症法
第 12 条に基づく医師の届出(以下「発生届」という。)を起点として、届出の
あった感染者の全例について、①感染源の推定(後向き調査)や②濃厚接触者
の調査(前向き調査)の2つの調査を組み合わせて幅広く実施することにより、
クラスターの連鎖を防ぎ、感染拡大を防止することを主な目的としている。こ
れらの調査を通じて、感染経路や世代時間などウイルスの基本的な特性を把握
することも、目的とされている。
また、感染拡大時においては、ハイリスク施設や感染リスクの高い場に関す
る行動歴の聴取に重点化することや、事業所等で濃厚接触候補者のリストをと
りまとめ保健所等に提出し、濃厚接触者を特定することを可能としている。
調査の実施に当たっては、自治体からの要請に応じて国立感染症研究所のク
ラスター対策専門家を派遣し、技術的な支援を行っている。また、変異ウイル
スの出現等に伴う知見の収集を目的とした深堀調査について、国立感染症研究
所から自治体への調査の必要性について打診を行うこともある。
b.オミクロン株の特徴を踏まえた取扱
他方で、オミクロン株については、
・従来株と比べて潜伏期間と発症間隔が短いなどオミクロン株に関する性質等
が明らかになってきており、感染拡大時には、濃厚接触者の特定と待機の有
効性が低下している
・特に都市部において、患者数が急増し、全ての患者への聴取りの実施が困難
である
といった特徴がある。
このため、同株が主流の間は、引き続き多くの患者が発生することを前提と
して、「実施要領」等の記載にかかわらず、
① 調査を集中的に実施することにより、ハイリスク施設の感染拡大防止を徹底
する
②課題や必要性に応じて調査を行う人的資源を確保し、効果的な感染防止対策
に繋げる
ことを基本として、積極的疫学調査を実施する。特に①の重点実施はハイリス
ク者の命と健康を守るために極めて重要であり、遺漏のないように取り扱うこ
とが求められる。具体的には、以下(2)及び(3)に示すとおり、上記ハイリ
スク施設については、積極的疫学調査と濃厚接触者の特定により施設内の感染
拡大を抑える効果が期待できるため、感染症法第 15 条に基づく当該ハイリスク
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