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新型コロナウイルス感染症へのこれまでの取組を踏まえた次の感染症危機に向けた中長期的な課題について (23 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/coronavirus_yushiki/index.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議(第5回 6/15)《内閣官房》
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ちんと機能しているか政府全体の立場からチェック、改善し、メン
テナンスすること(PDCA サイクルの実践)。

・有事に招集する職員を平時から明確にしておくなど、平時から有事
の円滑な切り替えを実現すること。

・科学的知見と根拠に基づく政策判断に資するため、政府における専

門家組織を強化すること。その際、諸外国の組織や臨床機能の必要
性を考慮しつつ、専門家の育成や政府外のアカデミアも含めたオー

プンな議論を行えるようにするとともに、国内外の情報・データや

専門知の迅速な収集、共有、分析、評価に加え国内の疫学・臨床研
究を行う能力の向上を図ること。

・ウイルスの特性が未知あるいは変異する中で、国民の納得感や対策
の効果を高める観点からも、政府がリスク・コミュニケーションの
視点に立った国民への情報発信を行うこと。
4.終わりに

新型コロナウイルスによる感染は終息していない。今回の検証は、司令

塔機能の強化や、感染症法のあり方、保健医療体制の確保などに重点を置

いて実施したが、今後とも社会経済財政への影響、財源のあり方、施策の

効果などについて多面的に検証が行われ、的確に政策が進められることを

求めたい。

そして、いつ来るともわからない次なる感染症危機に向けて、危機管理

における事態準備行動(プリペアドネス)の考え方に立って十分な準備が

できるよう、本報告書が指摘する課題への対応を時間軸も含めて整理し、
今般の取組の成果と反省の下に、感染拡大防止と社会経済活動の両立を図
り、国民が安心できるような中長期的な対応の具体策を策定すること、そ
して政府行動計画を定期的にレビューするのはもちろんのこと、PDCA サ
イクルを回しながら着実に進めることを求めたい。

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