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サル痘に関する情報提供及び協力依頼について(令和4年6月1日事務連絡) (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/monkeypox_00001.html
出典情報 サル痘に関する情報提供及び協力依頼について(6/1付 事務連絡)《厚生労働省》
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別添
サル痘への対応について

1.各国の事例について
2022 年5月以降、欧州、北米等において、サル痘の感染例及び疑い例が報告され
ている。
世界保健機関(WHO)によると、5月 26 日時点で、257 確定事例及び 127 疑い例
がサル痘非常在国である 23 カ国から報告されている1。死亡例の報告はない。
英国においては、5月6日以降、106 例のサル痘事例が確認されている。5月7
日に報告された最初の症例は、流行地であるナイジェリアに渡航歴があった。5月
14 日に追加の2例(同居。1例目と疫学関連なし。)が報告され、それ以降、過去
症例との疫学関連やサル痘常在国への渡航歴がない症例が追加されている2。
英国以外については、5月 26 日時点の WHO とりまとめによると、ポルトガル、ス
ペイン、カナダ、米国等において確定例及び疑い例が確認されている 1。
英国保健安全保障省は、英国内の症例の疫学調査においては、ゲイ・バイセクシ
ャル・その他の男性間の性交渉を行う者(Gay, Bisexual and other Men who have
Sex with Men: GBMSM)での感染事例が多いことを指摘している 2。WHO は、報告例
の全てが MSM ではないとしている 1。
2.サル痘について
・ 概要
・ サル痘はオルソポックスウイルス属のサル痘ウイルスによる感染症で、1970
年にヒトでの感染が発見されて以来、中央アフリカから西アフリカにかけて
流行している。我が国では感染症法上の4類感染症に指定されている。
・ 2017 年からナイジェリアで患者数が増加し、2018 年から英国等においてナ
イジェリアに疫学的リンクのある輸入例が発生している。
・ 症状
・ ウイルスに曝露後、通常6-13 日(最大5-21 日)の潜伏期間の後に発症。
・ 発熱、頭痛、リンパ節腫脹などの症状が0-5日程度持続し、発熱1-3日後
に発疹が出現。
・ 皮疹は顔面や四肢に多く出現し、徐々に隆起して水疱、膿疱、痂皮となる。
・ 欧州疾病予防・管理センター(ECDC)の報告では、現在欧州等で発生が見られ
るサル痘症例について、男性間で性交渉を行う者(MSM: Men who have Sex
with Men)の間で報告されている症例では、外陰部に病変が集中しているこ
とを指摘している3。
1

世界保健機関(WHO). Multi-country monkeypox outbreak in non-endemic countries: Update. 29 May 2022.

https://www.who.int/emergencies/disease-outbreak-news/item/2022-DON388
2

UK Health Security Agency (UKHSA). Monkeypox cases confirmed in England latest updates. 27 May 2022.

https://www.gov.uk/government/news/monkeypox-cases-confirmed-in-england-latest-updates.
3

欧州疾病予防管理センター(ECDC). Risk assessment: Monkeypox multi-country outbreak 23 May 2022.
https://www.ecdc.europa.eu/en/publications-data/risk-assessment-monkeypox-multi-country-outbreak

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